「この夏、オペラで世界を旅しよう」METライブビューイングアンコール2020

Buongiorno a tutti!

世界最高峰のメトロポリタン・オペラ(通称:MET)をスクリーンで楽しむMETライブビューイング。ダイナミックな音響と多彩なカメラワークに加え、生の劇場でも観られない舞台裏や歌手へのインタビューもお届けします。中でも「アンコール上映」は、これまでの全ラインナップからテーマに合わせて10~30作を一挙上映する恒例の人気企画です。

今年のテーマは「この夏、オペラで世界を旅しよう」。世界各国を舞台にしたオペラ32作品を、舞台であるその国や地域ごとに分けて上映します。

イタリアが舞台となるのは、以下の全四作品。

・プッチーニ《トスカ》

〈歌に生き恋に生き〉や〈星は光りぬ〉といった名アリアはフィギュアスケートでもお馴染み。
今作はサンタンジェロ城やサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会等、実在の建造物の模型をもとに作られた緻密な舞台装置が大きな見どころ。

ヘンデル《アグリッピーナ》

小アグリッピナとして知られる皇妃アグリッピーナをとりまく人間ドラマ。設定を現代に置き換え、うずまく愛と陰謀を、時にコミカルに時にシニカルに描いた演出が大好評を博している。
特にタイトルロールを演じるベルカントの女王ジョイス・ディドナートによる超絶技巧のアリアと、ズボン役(女性が演じる男性の役)でネローネ(皇帝ネロ)を演じるケイト・リンジーの演唱は必見。

・マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》/レオンカヴァッロ《道化師》

共に南イタリアを舞台とした、ヴェリズモ・オペラの代表作。

《カヴァレリア・ルスティカーナ》の間奏曲は映画「ゴッド・ファーザー」に使用されたことで有名。

同じ歌手が両作の主演を務めており、《カヴァレリア・ルスティカーナ》の神経質な青年役と《道化師》の気の弱い夫役の演じ分けにご注目あれ。

イタリアが舞台となる作品の他にも、ヴェルディ《アイーダ》(エジプト)、ドニゼッティ《アンナ・ボレーナ》(イギリス)、ロッシーニ《セヴィリャの理髪師》(スペイン)など、イタリア人作曲家による作品も数多く上映されます。上映スケジュールは公式ホームページからご覧いただけます。(https://www.shochiku.co.jp/met/news/2908/

世界のトップ歌手が勢ぞろいする華麗なるMETオペラの世界。なかなか海外に行きづらい今だからこそ、スクリーンの中で世界旅行気分をお楽しみください!

<インフォメーション>

名称:METライブビューイングアンコール2020
期間:8月7日(金)〜10月1日(木)
場所:東劇(地下鉄東銀座駅6番出口徒歩1分)
チケット:当日一般¥3,200・学生¥2,100(税込)※リピーター割引(学生対象外)あり
配給:松竹
協賛:フコク生命、東京メトロ
協力:朝日新聞
公式HP:https://www.shochiku.co.jp/met/news/2908/
問い合わせ:03-3541-2711

Share (facebook)
Filed under: 未分類 — イタリア文化会館東京 11:43

生誕100年!フェデリコ・フェリーニ映画祭

Buongiorno a tutti!

本年2020年は、イタリアが生んだ偉大な映画監督、フェデリコ・フェリーニが誕生してちょうど100年目にあたります。

1950年の『寄席の脚光』以降、40年にわたって『道』『カビリアの夜』『甘い生活』といった名作を手掛けたフェリーニ。その独創的な作品群は映画のみならず、音楽、絵画、舞台、写真といったあらゆるアートに多大な影響を及ぼしました。

そんなフェリーニ生誕100周年を記念し、7月31日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMAにて、彼の代表作 9 本を集めた 「生誕100年フェデリコ・フェリーニ映画祭」が開催されます。しかも 9 作のうち 8 作が我が国で初めて4K デジタルリマスター版での上映となります(『道』を除く)。美しい映像で甦る豪華絢爛なフェリーニの世界を、どうぞこの機会にお楽しみ下さい。

<上映作品>

『白い酋長』

『青春群像』

『道』

『崖』

『カビリアの夜』

『甘い生活』

『8 1 /2 』

『魂のジュリエッタ』

『フェリーニのアマルコルド』

フェデリコ・フェリーニ Federico Fellini(1920-1993)

イタリアのリミニ生まれ。高校卒業後に新聞社に勤務、風刺画や雑文を書く。ロベルト・ロッセリーニ監督の『無防備都市』(1945)の脚本を担当し、1950年の『寄席の脚光』で監督デビュー(共同監督)。監督3作目の『青春群像』(1953)がヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。続く『道』(1954)が世界中で大ヒットを記録、国際的に名声を確立。その後も新作を発表するごとに大きな注目を浴び、4度のアカデミー賞外国語賞を得たほか、『甘い生活』(1960)でカンヌ国際映画祭パルムドールを獲得。1992年アカデミー賞名誉賞受賞。

<インフォメーション>

名称:「生誕100年!フェデリコ・フェリーニ映画祭」

7月31日(金) から8月20日(木)まで、YEBISU GARDEN CINEMA にて開催。

主催:イスティトゥート・ルーチェ・チネチッタ 、マーメイドフィルム

配給:コピアポア・フィルム

協力:カルチュア・エンタテイメント、ザジフィルムズ、WOWOWプラス、フィールドワークス、KADOKAWA、インコントロ

後援:イタリア文化会館

公式HP: fellinifilmfesjapan.com

©BETA FILM. All Rights Reserved.
©MEDIASET S.p.A.
© 1973 – F.C. PRODUZIONI S.R.L – PROCUCTIONS ET EDITIONS CINEMATOGRAPHIQUES FRANCAISES.

Share (facebook)
Filed under: お知らせ — イタリア文化会館東京 10:00

映画『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版 & イタリア完全版

Buongiorno a tutti!

海の上で生まれ、生涯一度も船を下りなかったピアニストの伝説。

『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督と映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネがタッグを組んだ不朽の感動作『海の上のピアニスト』が、1999年の日本劇場公開から約20年の時を経て、スクリーンに蘇ります!

色鮮やかな4Kデジタル修復版と、トルナトーレ監督が本当にやりたかった全てを描き切った170分にも及ぶイタリア完全版(HDリマスター)の二作品が、8月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開されます。

「4Kデジタル修復版」では、トルナトーレ監督本人の監修のもと、映画『ライフ・イズ・ビューティフル』なども手がけてきたカラースーパーバイザーのパスクアーレ・クズポリと共に、イタリアはルーチェ・チネチッタ・ラボにおいて完全修復作業が行われました。オリジナル35mmネガを4Kスキャンし、煌びやかな豪華客船の内部や、青く透き通るような海など、これまで表現しきれなかった細部まで色彩豊かに蘇っています。一方、「イタリア完全版」(HDリマスター)では、インターナショナル版としてカットされた40分以上のシーンが復活、タイトルやクレジットロールもイタリア語で演出されるなど、本作のファンが長く待ち望んでいた内容が盛り込まれています。

<STORY>

一枚のレコードに秘められた、たった一度の恋。

大西洋を巡る豪華客船の中で、生後間もない赤ん坊が見つかった。彼の名は1900=ナインティーン・ハンドレッド。世紀の変わり目を告げる1900年に因んで名付けられた。彼は船内のダンスホールでピアノを演奏し、類稀な即興曲を次々と作り出していった。そんなある日、彼は船内で出会った美しい少女に心を奪われてしまう。彼女が船を去った後、断ち切れない彼女への想いから人生で初めて船を下りることを決心する……。

<上映スケジュール>

YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺では8/21(金)より下記の日程で公開!

8/21(金)~ 4Kデジタル修復版 上映

9/4(金)~ イタリア完全版 上映

※9/4(金)以降は「4Kデジタル修復版」と「イタリア完全版」との両作品を併映する可能性があります。

詳細は各劇場のHPをご確認下さい。

<インフォメーション>
『海の上のピアニスト』4Kデジタル修復版 & イタリア完全版
8月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA、角川シネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほかにて全国公開
監督・脚本:ジュゼッペ・トルナトーレ
音楽:エンニオ・モリコーネ
原作:アレッサンドロ・バリッコ
出演:ティム・ロス/プルイット・テイラー・ヴィンス/メラニー・ティエリー/ビル・ナン/ピーター・ヴォーン/クラレンス・ウィリアムズ三世
1998/アメリカ=イタリア合作/英語/カラー/シネマスコープ/5.1ch/4Kデジタル修復版:121分・イタリア完全版(HDリマスター):170分/英題:THE LEGEND OF 1900/日本語字幕:柏野文映 字幕監修:中川慧輔
配給:シンカ
©1998 MEDUSA
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
サントラ盤:ソニー・ミュージックレーベル 
原作:「海の上のピアニスト」白水社刊
公式HP:synca.jp/uminoue/

Share (facebook)
Filed under: お知らせ — イタリア文化会館東京 14:30

ステファノ・カレール氏を偲んで – In ricordo di Stefano Carrer

イタリアの経済紙、イル・ソーレ24オーレ紙の元東京特派員で優れたジャーナリスト、ステファノ・カレール氏が亡くなってから1ヶ月が経ちました。イタリア文化会館館長とスタッフ一同は、あらためてご遺族、ご友人、同僚の方々に心より哀悼の意を表するとともに、故人のご冥福をお祈りいたします。

ステファノ・カレール氏は、A.ヴォルタ・ディ・コモ高校卒業後、ミラノ大学法学部で学び、新聞の編集長の刑事責任に関しての論文を書き卒業しました。ミラノのIstituto per la Formazione al Giornalismo(ジャーナリスト養成機関)で学んだ後、1993年からイル・ソーレ24オーレ紙の記者として活動。2008年から主にアジアで、2013年から2018年まで東京で特派員を務めました。日本と韓国での活動が評価され、それぞれU.アニェッリ賞、A.ベルナッソラ賞を受賞しました。

イル・ソーレ24オーレ紙のアッティリオ・ジェローニ氏による、カレール氏への追悼文を以下、引用します。

「彼は控えめな性格で、東洋を心から愛していました。情熱に満ち、羨ましいほどに懐の深い人でした。彼は離日後も日本のことを思い続けていました。キャリアの中でもっとも重要で、もっとも刺激的な時期を捧げた国のことを。他の優秀な海外特派員や特定の国の専門家と同じく、彼もあるとき、日本が身体の一部となりました。ある国について精通し、愛するがゆえに、その国をステレオタイプや曖昧な知識から守らなければならないという義務感を常に感じていたのです。

イル・ソーレ24オーレ紙の中で、彼はいち早くビデオジャーナリズムを取り入れました。その初めての仕事を覚えています。震災と放射性物質による被害を受けた福島で、彼が数え切れないほど行なった取材のひとつでした。映像が少々アマチュアじみていると彼に電話で伝えましたが、ビデオジャーナリストとしての素晴らしいスタートでした。一方で、正確で、多くの情報からなる内容や解説においては、常にプロそのものでした。(中略)

ここ数年はギリシャについても心配していました。ユーロ圏の財政危機と緊縮財政により困難に陥ったギリシャの、苦難に満ちた復活を。ギリシャは危機からは救われましたが、国民は大きな代償を払いました。この問題でも彼が用いたのは、イル・ソーレ24オーレ紙が誇る手法でした。つまり、根拠、事実に基づく分析、数字による裏付け、そして知識と事件や人々の現実とを突き合わせながら考える記者としての感度、それら全てに忠実であること。共感すると同時に厳格でなければならない。そして彼はまさにそうあったのです。」

記事全文はこちら(イタリア語): https://www.ilsole24ore.com/art/addio-stefano-passione-il-giappone-e-quel-volo-l-imperatore-ADG8qXS

下記は、カレール氏が東京特派員として執筆した、イタリア文化会館のイベントに関する記事です。(記事は全てイタリア語)

La «Milano che cammina» a Tokyo con Patrizia Zappa Mulas
(29 settembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-09-29/la-milano-che-cammina-tokyo-patrizia-zappa-mulas-075644.shtml?uuid=ACJpBd6

«Young Syrian Lenses»: un film italiano sulla tragedia siriana. I «media-activist» di Aleppo al Refugee Film Festival di Tokyo
(10 ottobre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-10-10/young-syrian-lenses-film-italiano-tragedia-siriana-media-activist-aleppo-refugee-film-festival-tokyo-161416.shtml?uuid=ACjTbxDB

Nicoletta Conti dirige a Tokyo “Lucia di Lammermoor”
(25 novembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/cultura/2015-11-25/nicoletta-conti-dirige-tokyo-lucia-lammermoor-074205.shtml?uuid=ACaAntgB

Calasso: «Adelphi indipendente da de facto a de iure». A Tokyo il lancio in giapponese delle “Nozze di Cadmo e Armonia”
(3 dicembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-12-03/calasso-adelphi-indipendente-de-facto-de-iure-tokyo-lancio-giapponese-nozze-cadmo-e-armonia-071938.shtml?uuid=ACxzwEmB

E’ un manga autobiografico il capolavoro di Igort
(9 dicembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-12-09/e-manga-autobiografico-capolavoro-igort–082528.shtml?uuid=ACe6bnpB

La Galleria degli Uffizi si trasferisce a Tokyo. In modo virtuale con le tecnologie digitali Hitachi
(13 febbraio 2016)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2016-02-13/la-galleria-uffizi-si-trasferisce-tokyo-modo-virtuale-le-tecnologie-digitali-hitachi-101704.shtml?uuid=AC330lTC

Le Langhe di Tullio Pericoli debuttano a Tokyo
(15 maggio 2016)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2016-05-15/le-langhe-tullio-pericoli-debuttano-tokyo-132600.shtml?uuid=ADyQ0WI

Casabella: il decimo compleanno in Giappone
(19 maggio 2017)
https://www.ilsole24ore.com/art/casabella-decimo-compleanno-giappone-AEeDjFPB

Il Teatro Patologico a Tokyo con «Medea»
(4 ottobre 2017)
https://stream24.ilsole24ore.com/video/cultura/il-teatro-patologico-tokyo-medea/AEeBrSeC

Tokyo: successo del Salone dello Studio in Italia
(13 novembre 2018)
https://www.ilsole24ore.com/art/tokyo-successo-salone-studio-italia-AEOOk5fG
https://stream24.ilsole24ore.com/video/mondo/tokyo-successo-salone-studio-italia/AEDYF6fG

In Giappone l’arcipelago del Design italiano
(luglio 2019)
https://www.ilsole24ore.com/art/in-giappone-l-arcipelago-design-italiano-ACz4vvZ?fromSearch

Università: più collaborazioni con Tokyo
(novembre 2019)
https://www.ilsole24ore.com/art/universita-piu-collaborazioni-tokyo-AComEDz?fromSearch

***********************

In occasione del trigesimo dalla scomparsa di Stefano Carrer, grande giornalista e profondo conoscitore del Giappone, il Direttore e tutto il personale dell’Istituto Italiano di Cultura esprimono il proprio, profondo cordoglio ai suoi familiari, agli amici e colleghi.

Stefano Carrer, dopo il liceo Ginnasio “A. Volta di Como”, si era laureato in Giurisprudenza all’Università degli Studi di Milano con una tesi sulla responsabilità penale del direttore di giornale ed ha frequentato l’Istituto per la Formazione al Giornalismo di Milano.

Al Sole-24 Ore dal 1993, ha lavorato fra il 2008 e il 2011 principalmente in Asia e dal 2013 al 2018 è stato corrispondente a Tokyo. I suoi articoli sul Giappone gli sono valsi il prestigioso premio giornalistico “U. Agnelli” e quelli sulla Corea il premio “A. Bernassola”.

Lo ricordiamo con le parole del suo collega Attilio Geroni:

“Schivo, appassionato cultore dell’Oriente, era animato da una passione e da una disponibilità invidiabili. Aveva lasciato il cuore in Giappone, Paese al quale aveva dedicato la parte più importante e più esaltante della sua carriera professionale. E come tutti i bravi corrispondenti esteri o specialisti di un determinato Paese, a un certo punto l’aveva somatizzato: se ne diventa talmente esperti e appassionati che ci si sente sempre in diritto-dovere di difenderlo, soprattutto dai luoghi comuni e dalle approssimazioni.
Al Sole 24 Ore era stato uno dei primi ad appassionarsi al videogiornalismo. Ricordo il suo primo lavoro, da Fukushima, in uno dei suoi innumerevoli viaggi in quel luogo disastrato e radioattivo. Lo chiamai per dirgli che il video era un po’ amatoriale, ma era un buon inizio. Non erano mai amatoriali, invece, i contenuti, precisi, ricchi di informazioni e chiavi di lettura. […]
Negli ultimi anni si era occupato anche della Grecia, della faticosa rinascita di un Paese messo in ginocchio dalla crisi dell’eurozona e dall’austerità concordata con i creditori che l’avevano salvata, ma a caro prezzo per la popolazione. Anche lì, stesso metodo, classico della miglior scuola del Sole 24 Ore: rigore di base, analisi dei fatti, conforto dei numeri e sensibilità da reporter, di chi è abituato a confrontare le proprie competenze con la realtà dei fatti e delle persone. Si può essere empatici e rigorosi allo stesso tempo e lui lo era.”

L’articolo completo è al link https://www.ilsole24ore.com/art/addio-stefano-passione-il-giappone-e-quel-volo-l-imperatore-ADG8qXS

Di seguito, i link ad alcuni articoli che Stefano Carrer aveva dedicato, da corrispondente a Tokyo, agli eventi dell’Istituto Italiano di Cultura:

La «Milano che cammina» a Tokyo con Patrizia Zappa Mulas
(29 settembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-09-29/la-milano-che-cammina-tokyo-patrizia-zappa-mulas-075644.shtml?uuid=ACJpBd6

«Young Syrian Lenses»: un film italiano sulla tragedia siriana. I «media-activist» di Aleppo al Refugee Film Festival di Tokyo
(10 ottobre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-10-10/young-syrian-lenses-film-italiano-tragedia-siriana-media-activist-aleppo-refugee-film-festival-tokyo-161416.shtml?uuid=ACjTbxDB

Nicoletta Conti dirige a Tokyo “Lucia di Lammermoor”
(25 novembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/cultura/2015-11-25/nicoletta-conti-dirige-tokyo-lucia-lammermoor-074205.shtml?uuid=ACaAntgB

Calasso: «Adelphi indipendente da de facto a de iure». A Tokyo il lancio in giapponese delle “Nozze di Cadmo e Armonia”
(3 dicembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-12-03/calasso-adelphi-indipendente-de-facto-de-iure-tokyo-lancio-giapponese-nozze-cadmo-e-armonia-071938.shtml?uuid=ACxzwEmB

E’ un manga autobiografico il capolavoro di Igort
(9 dicembre 2015)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2015-12-09/e-manga-autobiografico-capolavoro-igort–082528.shtml?uuid=ACe6bnpB

La Galleria degli Uffizi si trasferisce a Tokyo. In modo virtuale con le tecnologie digitali Hitachi
(13 febbraio 2016)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2016-02-13/la-galleria-uffizi-si-trasferisce-tokyo-modo-virtuale-le-tecnologie-digitali-hitachi-101704.shtml?uuid=AC330lTC

Le Langhe di Tullio Pericoli debuttano a Tokyo
(15 maggio 2016)
https://st.ilsole24ore.com/art/mondo/2016-05-15/le-langhe-tullio-pericoli-debuttano-tokyo-132600.shtml?uuid=ADyQ0WI

Casabella: il decimo compleanno in Giappone
(19 maggio 2017)
https://www.ilsole24ore.com/art/casabella-decimo-compleanno-giappone-AEeDjFPB

Il Teatro Patologico a Tokyo con «Medea»
(4 ottobre 2017)
https://stream24.ilsole24ore.com/video/cultura/il-teatro-patologico-tokyo-medea/AEeBrSeC

Tokyo: successo del Salone dello Studio in Italia
(13 novembre 2018)
https://www.ilsole24ore.com/art/tokyo-successo-salone-studio-italia-AEOOk5fG
https://stream24.ilsole24ore.com/video/mondo/tokyo-successo-salone-studio-italia/AEDYF6fG

In Giappone l’arcipelago del Design italiano
(luglio 2019)
https://www.ilsole24ore.com/art/in-giappone-l-arcipelago-design-italiano-ACz4vvZ?fromSearch

Università: più collaborazioni con Tokyo
(novembre 2019)
https://www.ilsole24ore.com/art/universita-piu-collaborazioni-tokyo-AComEDz?fromSearch

Share (facebook)
Filed under: お知らせ — イタリア文化会館東京 10:00

6月20日 「世界難民の日」  オンラインで「観て・聴いて支援」

Buongiorno a tutti!

6月20日は国連が定める「世界難民の日」。今年は、世界中が新型コロナウイルスの危機に直面する中でこの日を迎えます。

「世界難民の日(2020年)」 https://www.unhcr.org/jp/wrd2020

国連UNHCR協会は、6月20日(土)より、世界の難民・避難民を新型コロナウイルスから守る支援を呼びかけ、共感の輪を広げる配信型の音楽・映画イベント「UNHCR WILL2LIVEムーブメント」をローンチします。
(UNHCR WILL2LIVEムーブメント公式HP https://unhcr.will2live.jp/

「聴く支援」として「世界難民の日 特別配信 UNHCR WILL2LIVE Music 2020」を、そして「観る支援」として「募金つきオンラインシアター UNHCR WILL2LIVE Cinema 2020」を開催します。

<世界難民の日 特別配信 UNHCR WILL2LIVE Music 2020>

■日時:2020年6月20日(土) 17時~18時半(予定)

■メインパーソナリティ―: MIYAVI(UNHCR親善大使)|長野智子(国連UNHCR協会報道ディレクター)

■ゲスト: KREVA(生出演)|LUNA SEA|
RHYMESTER(Mummy-D生出演)(アルファベット順)

■メッセージゲスト:
綾小路 翔(氣志團)|伊勢谷 友介(株式会社リバースプロジェクト代表)|亀田 誠治|
水原 希子|SKY-HI| ほか (アルファベット順)

■媒体:国連UNHCR協会 Youtube 公式チャンネル 

配信URL: https://youtu.be/M-SnA9a1F2s

チャンネルURL: https://www.youtube.com/channel/UCXvq0-WSnBaMSpfcUMzzt3A

詳細は https://unhcr.will2live.jp/wrd-m01/

■寄付方法:

①国連UNHCR協会「新型コロナウイルス緊急支援のお願い」https://www.japanforunhcr.org/lp/covid19

②Yahoo!ネット募金で難民支援! 
https://yahoo.jp/jTbVCL

特別企画 アーティスト協力による「くじ付き募金」実施決定!

募金いただいた方の中から抽選で、伊勢谷友介さん(株式会社リバースプロジェクト代表)、水原希子さん、SKY-HIさんからの素敵なプレゼント(直筆サイン入り)を合計3名様にプレゼントいたします。

<募金つきオンラインシアター UNHCR WILL2LIVE Cinema 2020>

■視聴期間:2020年6月20日(土)~8月31日(月)
■内容:期間中、難民問題をさまざまな角度から取り上げた6作品が見放題。
■料金:下記いずれかの料金を選択。匿名募金は、難民問題の啓発活動に役立てられます。
2000円(視聴料2000円)
3000円(視聴料2000円、難民のための匿名募金1000円)
5000円(視聴料2000円、難民のための匿名募金3000円)
■申込方法: UNHCR WILL2LIVE Cinema 公式サイトから https://unhcr.will2live.jp/otwd2020-01/    
■主催: 特定非営利活動法人 国連UNHCR協会 / ユナイテッドピープル株式会社
■協力: 国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所

このコロナ禍で、私たちも不安な環境で生きることを強いられています。安定した生活が何かの拍子に崩れてしまう……。難民の多くもそうした経験を経て生き抜いています。「UNHCR WILL2LIVEムーブメント」は、世界中が共通して困難な状況におかれる中、「#生き抜くチカラ 」を共有する日本からの新しい難民支援の形です。皆さんも、#生き抜くチカラ #WILL2LIVE でイベント情報をぜひシェアしてください。

Share (facebook)
Filed under: お知らせ — イタリア文化会館東京 10:16

ちょっぴりイタリア・オペラ〜有名なオペラの内容を知ろう ヴェルディ《ドン・カルロ》#2

第4幕* ロドリーゴのアリア〈私の最期の日が来ました〜おおカルロよ、お聞きください〉
(*5幕版)

Verdi 《Don Carlo》Atto quarto* “Per me giunto… O Carlo ascolta” (Rodrigo)
(*versione in 5 atti)

イタリア語5幕版の台本表紙

2020年1月にこのシリーズで採り上げたのは、同じくオペラ《ドン・カルロ》から、国王フィリッポ2世のアリア〈彼女は私を愛したことがない〉でした。そして今回はカルロ王子の親友であるロドリーゴ(ポーザ侯爵)のアリア〈私の最期の日が来ました〉から、「ロドリーゴの死」としても知られる〈おおカルロよ、お聞きください〉までをお届けします。これは、ヴェルディ・バリトンの代表的なアリアのひとつに数えられます。

この《ドン・カルロ》というオペラのストーリーには、宗教的弾圧が含まれています。この場合は、カトリックによる新教の弾圧のことで、圧政に苦しむフランドルの人々の存在が描きこまれています。

スペインに支配され圧政に苦しむフランドルの新教徒の人々を救うことに命を懸けてきたロドリーゴは、親友のカルロ王子をその思想の中に巻き込んで行きます。カルロは新教徒を弾圧し、処刑することもいとわない国王に対し反抗的な態度を露わにします。それがフィリッポ国王の怒りに触れ、カルロは反逆者として、投獄されてしまいます。

ロドリーゴは、新教徒を救う道は、カルロがカトリック一辺倒のスペインを変えていくことにあると考え、本当の反逆者は王子ではなく自分だと申し出て、国王の配下の者に撃たれ、カルロの目の前で命を落とします。

1884年のミラノ・スカラ座での上演の際の描画

今回採り上げたシーンは、前半が、ロドリーゴが死を覚悟してカルロに別れを告げる場面。後半が銃弾を受けたロドリーゴが息絶えるまでとなります。

Per me giunto è il dì supremo, no, mai più ci rivedrem;

私の人生に最期の日が来ました もうお会いすることはできないでしょう

ci congiunga Iddio nel ciel, Ei che premia i suoi fedel’.

神に忠実であった我々を天でまた合わせてくださるでしょう

Sul tuo ciglio il pianto io miro; lagrimar così perché

あなたの睫毛に涙がみえます 泣く理由などどこにありましょう

No, fa cor, l’estremo spiro lieto è a chi morrà per te.

しっかりしてください あなたのために死ねる者は幸せです

O Carlo, ascolta, la madre t’aspetta a San Giusto doman.

ああカルロ 聞いてください 母上が明日サン・ジュストでお待ちです

tutto ella sa… Ah la terra mi manca…

あの方は全てをご存知です ああ この世が遠ざかっていく 

Carlo mio, a me porgi la man!

親愛なるカルロよ 私の手を握っていてください!

Io morrò, ma lieto in core,

私は死んで行きますが 心は晴れやかです

chè potei cosi serbar alla Spagna un salvatore!

スペインの救世主となる方をお救い出来るのですから!

Ah! di me non ti scordar!

ああ どうか私のことを忘れないでください!

Regnare tu dovevi, ed io morir per te.

あなたは治めるべきことをするのです そして私はあなたのために死にます

Ah! Io morrò, ma lieto in core………ecc.

ああ!私は死んで行きますが 心は晴れやかです etc.

Ah! La terra mi manca… la mano a me…

ああ!この世が遠ざかっていく… 私に手を…

Ah! salva la Fiandra…

ああ!フランドルをお救いください 

Carlo addio, ahime!

カルロよ お別れです ああ…..

(河野典子)

Share (facebook)
Filed under: オペラの世界 — イタリア文化会館東京 10:00

ローマ-東京間飛行 2人の若きイタリア人飛行家たちの「夢」

Buongiorno a tutti!

今からちょうど100年前。

ライト兄弟による初飛行からわずか17年後、ローマから東京までを飛び、世界で初めて欧亜連絡飛行を成功させたイタリアの小型飛行機があったことをご存じでしょうか?

1920年5月31日、現在の代々木公園(当時の代々木練兵場)の地に、イタリア陸軍航空部隊の若き飛行家たち、25歳のアルトゥーロ・フェラリン中尉と24歳のグイド・マジエーロ中尉とが操縦する2機の複葉機、アルサンドSVA(ズヴァ)が着陸しました。彼らはそれぞれ機関工のジーノ・カッパンニーニ曹長とロベルト・マレット伍長とともにローマから東京にやって来たのです。代々木練兵場で彼らを待っていたのは、原敬首相や日本の航空・陸軍関係者を含む、およそ20万もの人々。大正デモクラシー真っ只中であった日本は、叙勲や貞明皇后との面会をはじめ、この国際親善飛行を盛大にもてなしました。

この「ローマ-東京間飛行」を計画したのは、あのガブリエーレ・ダヌンツィオでした。1918年に約1,000kmのウィーン上空飛行を成功させた彼は、第一次世界大戦中、イタリア軍に志願入隊していた詩人の下井春吉と知り合い、この飛行計画を持ちかけます。結局ダヌンツィオと下井は参加を辞退することになりましたが、代わりにダヌンツィオにより選ばれた11人のパイロットと11人の機械工からなる編隊が組まれたのです。約18,000kmという埒外な規模の航路ゆえ、莫大な国家予算を費やして補給地点などが随所に整備されました。まさに前代未聞の計画です。

結果、予備機5機を含む11機のうち、最終目的地である東京に無事たどり着くことができたのは、わずか2機のみ。その他の機体は、故障や不時着などにより次々と脱落。中には墜落した地で捕虜となってしまう者もいました。

Ansaldo S.V.A. 複葉機

マジエーロらは道中のエンジントラブルにより、やむなく船での移動を挟みましたが、フェラリンとカッパンニーニは、約18,000キロに及ぶローマ-東京間の行路を、2週間という当時の計算を大幅に超える、約3ヶ月半もの時間をかけて飛行し、航空史に残る偉業を成し遂げたのです。

1929年に出版されたフェラリンの自伝「世界の飛行(Voli per il mondo)」の中に、フェラリンらが貞明皇后に謁見した際の記述があります。

(以下、「イタリア空軍国防省発行 隔月刊誌 “Rivista Aeronautica” 2020 年 1-2 月号 日本語訳」より引用)

『その後、皇后は、私達がローマを出発した日から 13 歳以下の年齢のすべての学校の生徒に ローマ東京間飛行をテーマにして具象画、象徴画、寓意画など、彼らなりの解釈で絵を描くよう にという課題を出し、その中から学校で一番優れた作品を集めて 2 冊のアルバムを作り、そのアルバムをイタリア王妃に贈呈したいので、私達に託すつもりだとお話しされました。』

長年にわたり「ローマ-東京間飛行」について研究している、フィレンツェ在住の画家・造形作家の道原聡氏が、この記述に気づいて調査をはじめました。その結果、当時の日本の小学生らの作品が集められた2冊の「記念帖」が、現在もイタリアで保管されていることを、それぞれ2017年、2019年に発見したのです。

道原氏は、「このローマ東京間飛行の 3 年後の 1923 年には関東大震災があり、さらに 25 年後の第二次世界大戦中のアメリカ軍による東京大空襲により、東京の大部分が灰燼に帰してしまったことを考えるなら、この記念帖がイタリアに残っていることは非常に貴重である」と述べています。

今回、フェラリンらが東京に到着して丁度100年となる5月31日(日)午前0時より、道原氏の監修により製作された動画「2冊の記念帖 – 東京の小学生が見た1920年のローマ東京間飛行」(7分25秒)を配信しています。当時の写真や映像を見ながら、命の危険を顧みず、遥か日本の地にまでたどり着いた若き飛行家たちに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

詳細はこちら:

道原 聡 Satoshi Dobara
1959年広島市生まれ。京都市立芸術大学卒業。1986年、イタリア政府給費留学生として国立フィレンツェ・アカデミア美術大学に入学し、1991年に同校卒業。現在もフィレンツェに在住し創作活動をしている。1920年の「ローマ-東京間飛行」に着想を得た作品も制作している。
www.satoshi-dobara.com

<参考>
道原聡氏ブログ
http://www.satoshi-dobara.com/blog-post08.html
http://www.satoshi-dobara.com/blog-post09.html

イタリア空軍国防省発行 隔月刊誌 “Rivista Aeronautica” 2020 年 1-2 月号 日本語訳
http://www.satoshi-dobara.com/style/images/art/_blog/2020/japanese.pdf

GQ「100年後の浪漫飛行──アルトゥーロ・フェラリンを偲んで」https://www.gqjapan.jp/culture/column/20170609/raid_aereo_roma_tokio

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:アルトゥーロ・フェラーリンhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3https://www.gqjapan.jp/culture/column/20170609/raid_aereo_roma_tokio

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』:ガブリエーレ・ダヌンツィオhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%A8%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%B3%E3%83%8C%E3%83%B3%E3%83%84%E3%82%A3%E3%82%AA

Wikipedia, l’enciclopedia libera.:Raid Roma-Tokyo
https://it.wikipedia.org/wiki/Raid_Roma-Tokyo

Share (facebook)
Filed under: Staff Blog — イタリア文化会館東京 13:30

【本の魅力再発見!】『偉大なる時のモザイク』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。今日皆さんに紹介するのは、カルミネ・アバーテの『偉大なる時のモザイク』(栗原 俊秀 訳・解説 、未知谷、2016年)です。

 本書の舞台となるのは、南イタリアにある「アルバレシュ」と呼ばれるアルバニア系住民の村である。作者であるカルミネ・アバーテもまた、このアルバレシュ共同体に出自を持つ。著述の節々に織り交ぜられるアルバレシュ語やアルバニア語にこうした作者の特徴が現れているが、言語の混淆(contaminazione)もまた、栗原氏の翻訳によって楽しむことができるだろう。

 そしてまた読者は、稀代のモザイク職人であるゴヤーリ、そしてその完成を見つめる主人公の一人ミケーレとともに、アルバレシュの架空の共同体ホラと、先祖の財宝の行方をめぐる記憶のモザイク画が完成する過程を追体験することとなる。どのようにして、共同体「ホラ」が形成されたのか。なぜ、アントニオ・ダミスは「ホラ」から去ったのか。こうした謎は、ゴヤーリによるモザイク画とともに、証言者、村人たちの語りを通じて明らかにされていく。

「モザイクに描かれた人物たちは、体を震わせ、息をしながら、静寂のなかを旅している。それを見たときに、自分の中に宿った思いこそが大切なんだ。どうして人は、生まれ故郷から逃げ出さなければならないのか。どうして人は、旅立ちを強いられるのか。俺は彼らを見ていると、この世にはびこる不正や不実に、自分の手で触れたような気分になる。」
(本書280頁、アントニオ・ダミスのことば)

 本書の鍵を握るアントニオ・ダミスの言葉は同時に次の問いを喚起する。「どうして人は、自らのルーツへと帰ろうとするのか」と。出自を探し求める者、やり残していたことを終わらせようとする者。この帰郷自体もまた旅であったように私には思われた。ここで問いは再びダミスの言葉へと回帰する。人はなぜ、そして何から、旅立ちを強いられるのか。

 インターネットを介して購入した航空券を手に、容易にかつ安全に国境が移動できるようになった現在に生きる我々と、500年前に海を渡った人々、前世紀に戦火や貧困から逃れるべく仕方なく祖国を去った人々との間に、「旅」、あるいは「移り住む」という概念をいかに理解するか、という点において大きな隔たりがあることは明らかである。しかしながら、我々が只中にあるコロナ禍によって、その移動が制限されうることもまた詳らかになった。多様性が叫ばれる一方で、国籍・人種の異なる人々に対して向けられる心ない言葉・行為を伝え聞くことが多くなったことも事実である。

 こうした状況にあって本書は、「移民」「旅」などの考え方を再考する契機を与えてくれるものである。

カルミネ・アバーテ
1954年生まれ。出生地のカルフィッツィ(カラブリア州クロトーネ県)は、南イタリアに点在するアルバニア系住民(アルバレシュ)の共同体のひとつ。南伊プーリア州のバーリ大学を卒業後、ドイツに移住。1984年、ドイツ語による短篇集『かばんを閉めて、行け!(Den Koffer und weg!)』を発表し、作家としてデビュー(1993年、同作のイタリア語版『壁のなかの壁(Il muro dei muri)』を刊行)。1990年代半ばに北イタリアのトレント県に移住し、現在にいたるまで同地で生活を送る。

栗原 俊秀
1983年生まれ。京都大学総合人間学部、同大学院人間・環境学研究科修士課程を経て、イタリアに留学。カラブリア大学文学部専門課程近代文献学コース卒(Corso di laurea magistrale in Filologia Moderna)

(Ha.)

Share (facebook)
Filed under: Staff Blog — イタリア文化会館東京 12:02

【本の魅力再発見!】『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。今日皆さんに紹介するのは、アルベルト・アンジェラ の『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』(関口 英子 訳 、河出書房新社、2010年)です。

時空を超えた旅に導いてくれる楽しい1冊。

時は紀元115年。今からおよそ1900年近く前の、とある火曜日のこと……。日の出の数時間前、暗闇に包まれ寝静まった街角に立つ、一体の女神像から旅は始まります。

トラヤヌス帝治世下の紀元115年は、古代ローマ帝国がその版図をもっとも拡大した時期であり、端から端までの距離は、なんと地球の円周のほぼ四分の一に相当したといいます。当時のローマは、全人口の6割がイタリア以外の出身という超国際都市。本書は、そんな古代ローマのある一日を描くというユニークな構成で、古代ローマに生きた「普通の人びと」の暮らしを隅々まで見ていきます。「午前6時」「午前6時15分」と、時間で細かく区切られた目次も特徴的です。

著者は、古代ローマ帝国の遺跡の撮影や調査・研究を長年行なってきた、ジャーナリスト、科学ライターのアルベルト・アンジェラ。RAI(イタリア国営放送)の人気サイエンス番組「スーパークォーク」(Superquark)のキャスターを務める、イタリアではみんなが知っている顔です。万人向けのメディアで経験を積んだ著者ならではの語り口で、こちらの好奇心をそそりながらわかりやすく解説してくれる本書は、まるでファンタジー小説を読んでいるかのように気軽に読めてしまいます。

古代ローマの街並みを私たちと一緒にめぐる彼は、ガイドというよりも旅仲間として、私たちとともに冒険し、驚き、戸惑い、そして感動します。映画のようなカメラワークで、喧騒を極める表通りから、鳩の住み着く崩れかけた集合住宅の屋根裏、老若男女が憩う公衆浴場、しまいにはコロッセウムで死闘を繰り広げる剣闘士のヘルメットの中まで、当時のローマを自在に移動します。そうして網羅的に描かれた数々の細部が、じわりじわりとローマという都市の形をした生き物の全貌を浮かび上がらせるのです。

ところで皆さんは、ガイドを片手に歴史ある街並みや遺跡や歩きながら、非常に貴重な建築や発掘品を目の前にして、「本当はもっと感動できるのではないか」「価値や魅力をもっと実感したい」「もう少し知識や想像力があれば」という思いを抱いたことはありませんか?

私たちが普段目にする、遺跡や博物館のショーケースの中でひっそりと陳列された生活道具や装飾品。それらひとつひとつはたとえ簡素で目立たないものであっても、古代ローマの人びとの暮らしの中では、活き活きとそれぞれの役割を果たしています。私たちも、細部を見逃さない観察眼と少しの想像力さえあれば、目の前の遺物に息を吹き込むことができるのです。この本では、考古学に長け、ローマを愛する筆者が、そんな「少しの想像力を働かせる」コツを教えてくれます。古代ローマに関してなら、どんなガイドよりもまずこの本を手に取れば、たちまちローマという街のもつ魅力に取り憑かれてしまうでしょう。ローマに何度も通ったという人でも、この本を読めば新たな発見があるはずです。

読書という行為は、距離だけでなく、時間をも超えさせてくれます。

皆さんも本書を手に取り、古代ローマの街に出かけてみてはいかがでしょうか?

アルベルト・アンジェラ(Alberto Angela)
1962年、パリ生まれのイタリア人。大学では自然科学を専攻。長年、アフリカおよびアジア諸国に滞在し、発掘調査に携わったのち、科学知識の普及活動に専念。テレビの人気サイエンス番組「スーパークォーク」「クォーク・スペチャーレ」の監修およびキャスターを務めるほか、「ウリッセ」などRAI(イタリア国営放送)の教育番組を担当している。科学ライターとしても活躍しており、雑誌記事や著書も多数ある。『宇宙への旅』(1998年、モンダドーリ出版)をはじめ、やはり著名な科学ライターである父親のピエロ・アンジェラとの共著も多い。

関口英子(Eiko Sekiguchi)
埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書やノンフィクション、映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける。おもな訳書に、R・モルホ『ジョルジョ・アルマーニ 帝王の美学』(共訳、日本経済新聞出版社)、M・フォルトゥナート『イタリアの外国人労働者』(明石書店)、I・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』(岩波少年文庫)、P・レーヴィ『天使の蝶』、D・ブッツァーティ『神を見た犬』(以上、光文社古典新訳文庫)などがある。

Share (facebook)
Filed under: Staff Blog — イタリア文化会館東京 10:30

ちょっぴりイタリア・オペラ〜有名なアリアの内容を知ろう ロッシーニ《セビリャの理髪師》

ロッシーニ《セビリャの理髪師》第1幕よりロジーナのカヴァティーナ*「今の歌声は」

Rossini :IL BARBIERE DI SIVIGLIA Atto primo (Rosina) “Una voce poco fa” (Cavatina*)

原作はフランスの作家ボーマルシェ(Beaumarchais本名Pierre-Augustin Caron:1732-99)による4幕の戯曲「セビリャの理髪師、あるいは無益な心配Le barbier de Séville ou La précaution inutile」で、それをステルビーニ(Cesare Sterbini:1784-1831)が2幕もののイタリア語の台本にした。しかし世界中で公演されているこの作品は、実はいわば二番煎じで、1782年にパイジエッロ(Giovanni Paisiello:1740-1816)がペトロッセリーニ(Giuseppe Petrosselini:1727-97頃)の台本で、同じ素材で同じ題名のオペラを発表して当時のヨーロッパの劇場で大当たりを取っていた。そのためロッシーニは当初このオペラを《アルマヴィーヴァ、あるいは無益な心配Almaviva, o sia l’inutile precauzione》として発表している。その後ロッシーニの作品が有名になり、パイジエッロの作品が世間から忘れ去られるに至って、こちらが《セビリャの理髪師》と呼ばれるようになった。

(ちなみにタイトルにあるスペインの地名は、イタリア語ではSivigliaと表記される。またスペイン語ではvの音はbに近く発音されるので、日本語ではセビリャあるいはセビリアと記載されるのが妥当であろう。)                                    

アルマヴィーヴァ伯爵は、両親を亡くして医者のバルトロが後見人となっている娘、ロジーナに恋をしている。バルトロも自分の年も顧みず、彼女の財産目当てにロジーナとの結婚を企んでいる。そこに昔、伯爵にマドリードで世話になり、今はここ、セビリャで床屋(でもある何でも屋)を営むフィガロが登場。知恵を絞って、伯爵とロジーナを結びつける。

この「今の歌声は」は、第1幕の第2場で、ロジーナの性格を余すとこなく描いた、いわば彼女の名刺がわりとも言えるカヴァティーナ。運命は自分で切り開いていくという気概のある、お転婆なこのお嬢さんは、このオペラの最後に伯爵とめでたく結ばれる。だが彼女はこれから数年後、今度は伯爵に浮気される悩める妻としてモーツァルトのオペラ《フィガロの結婚Le nozze di Figaro》に登場することとなる。

またロジーナは、楽譜の指定ではソプラノとされているが、メゾ・ソプラノが歌うことが多い。ヴォーカルスコアには、このカヴァティーナのメゾ用の変ホ長調と、軽めのソプラノ用のヘ長調の楽譜の両方が掲載されている。

*カヴァティーナcavatina:繰り返しを持たない比較的短めのアリアのこと。そのあとにカバレッタcabalettaと呼ばれる動きのある終結パートがつくことが多い。

Una voce poco fa qui nel cor mi risuonò;

さっきの歌声は私の心に鳴り響いたわ

il mio cor ferito è già, e Lindor fu che il piagò.

私の心にはもう刻み込まれたわ、リンドーロが射抜いたのよ

Sì, Lindoro mio sarà; lo giurai, la vincerò…

ええ、リンドーロは私のものよ、誓ったの、勝ち取るって

Il tutor ricuserà, io l’ingegno aguzzerò.

後見人が拒否したって、私は機転を利かせて

Alla fin s’accheterà, e contenta io resterò…

最後には彼をなだめて、幸せになるわ

Io sono docile, son rispettosa,

私はおとなしくて、丁重で

sono ubbediente, dolce, amorosa;

従順で、やさしくて、愛らしいし

mi lascio reggere, mi fo guidar.

言うことを聞いて、それに従うわ

Ma se mi toccano dov’è il mio debole,

でも、もし私の弱点に触れようものなら

sarò una vipera e cento trappole

蛇みたいにいろんな仕掛けを使うわ

prima di cedere farò giocar.

降参させるまで

(河野典子)

Share (facebook)
Filed under: オペラの世界 — イタリア文化会館東京 12:00
2020年8月
« 7月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31