【本の魅力再発見!】『偉大なる時のモザイク』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。今日皆さんに紹介するのは、カルミネ・アバーテの『偉大なる時のモザイク』(栗原 俊秀 訳・解説 、未知谷、2016年)です。

 本書の舞台となるのは、南イタリアにある「アルバレシュ」と呼ばれるアルバニア系住民の村である。作者であるカルミネ・アバーテもまた、このアルバレシュ共同体に出自を持つ。著述の節々に織り交ぜられるアルバレシュ語やアルバニア語にこうした作者の特徴が現れているが、言語の混淆(contaminazione)もまた、栗原氏の翻訳によって楽しむことができるだろう。

 そしてまた読者は、稀代のモザイク職人であるゴヤーリ、そしてその完成を見つめる主人公の一人ミケーレとともに、アルバレシュの架空の共同体ホラと、先祖の財宝の行方をめぐる記憶のモザイク画が完成する過程を追体験することとなる。どのようにして、共同体「ホラ」が形成されたのか。なぜ、アントニオ・ダミスは「ホラ」から去ったのか。こうした謎は、ゴヤーリによるモザイク画とともに、証言者、村人たちの語りを通じて明らかにされていく。

「モザイクに描かれた人物たちは、体を震わせ、息をしながら、静寂のなかを旅している。それを見たときに、自分の中に宿った思いこそが大切なんだ。どうして人は、生まれ故郷から逃げ出さなければならないのか。どうして人は、旅立ちを強いられるのか。俺は彼らを見ていると、この世にはびこる不正や不実に、自分の手で触れたような気分になる。」
(本書280頁、アントニオ・ダミスのことば)

 本書の鍵を握るアントニオ・ダミスの言葉は同時に次の問いを喚起する。「どうして人は、自らのルーツへと帰ろうとするのか」と。出自を探し求める者、やり残していたことを終わらせようとする者。この帰郷自体もまた旅であったように私には思われた。ここで問いは再びダミスの言葉へと回帰する。人はなぜ、そして何から、旅立ちを強いられるのか。

 インターネットを介して購入した航空券を手に、容易にかつ安全に国境が移動できるようになった現在に生きる我々と、500年前に海を渡った人々、前世紀に戦火や貧困から逃れるべく仕方なく祖国を去った人々との間に、「旅」、あるいは「移り住む」という概念をいかに理解するか、という点において大きな隔たりがあることは明らかである。しかしながら、我々が只中にあるコロナ禍によって、その移動が制限されうることもまた詳らかになった。多様性が叫ばれる一方で、国籍・人種の異なる人々に対して向けられる心ない言葉・行為を伝え聞くことが多くなったことも事実である。

 こうした状況にあって本書は、「移民」「旅」などの考え方を再考する契機を与えてくれるものである。

カルミネ・アバーテ
1954年生まれ。出生地のカルフィッツィ(カラブリア州クロトーネ県)は、南イタリアに点在するアルバニア系住民(アルバレシュ)の共同体のひとつ。南伊プーリア州のバーリ大学を卒業後、ドイツに移住。1984年、ドイツ語による短篇集『かばんを閉めて、行け!(Den Koffer und weg!)』を発表し、作家としてデビュー(1993年、同作のイタリア語版『壁のなかの壁(Il muro dei muri)』を刊行)。1990年代半ばに北イタリアのトレント県に移住し、現在にいたるまで同地で生活を送る。

栗原 俊秀
1983年生まれ。京都大学総合人間学部、同大学院人間・環境学研究科修士課程を経て、イタリアに留学。カラブリア大学文学部専門課程近代文献学コース卒(Corso di laurea magistrale in Filologia Moderna)

(Ha.)

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【本の魅力再発見!】『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。今日皆さんに紹介するのは、アルベルト・アンジェラ の『古代ローマ人の24時間 よみがえる帝都ローマの民衆生活』(関口 英子 訳 、河出書房新社、2010年)です。

時空を超えた旅に導いてくれる楽しい1冊。

時は紀元115年。今からおよそ1900年近く前の、とある火曜日のこと……。日の出の数時間前、暗闇に包まれ寝静まった街角に立つ、一体の女神像から旅は始まります。

トラヤヌス帝治世下の紀元115年は、古代ローマ帝国がその版図をもっとも拡大した時期であり、端から端までの距離は、なんと地球の円周のほぼ四分の一に相当したといいます。当時のローマは、全人口の6割がイタリア以外の出身という超国際都市。本書は、そんな古代ローマのある一日を描くというユニークな構成で、古代ローマに生きた「普通の人びと」の暮らしを隅々まで見ていきます。「午前6時」「午前6時15分」と、時間で細かく区切られた目次も特徴的です。

著者は、古代ローマ帝国の遺跡の撮影や調査・研究を長年行なってきた、ジャーナリスト、科学ライターのアルベルト・アンジェラ。RAI(イタリア国営放送)の人気サイエンス番組「スーパークォーク」(Superquark)のキャスターを務める、イタリアではみんなが知っている顔です。万人向けのメディアで経験を積んだ著者ならではの語り口で、こちらの好奇心をそそりながらわかりやすく解説してくれる本書は、まるでファンタジー小説を読んでいるかのように気軽に読めてしまいます。

古代ローマの街並みを私たちと一緒にめぐる彼は、ガイドというよりも旅仲間として、私たちとともに冒険し、驚き、戸惑い、そして感動します。映画のようなカメラワークで、喧騒を極める表通りから、鳩の住み着く崩れかけた集合住宅の屋根裏、老若男女が憩う公衆浴場、しまいにはコロッセウムで死闘を繰り広げる剣闘士のヘルメットの中まで、当時のローマを自在に移動します。そうして網羅的に描かれた数々の細部が、じわりじわりとローマという都市の形をした生き物の全貌を浮かび上がらせるのです。

ところで皆さんは、ガイドを片手に歴史ある街並みや遺跡や歩きながら、非常に貴重な建築や発掘品を目の前にして、「本当はもっと感動できるのではないか」「価値や魅力をもっと実感したい」「もう少し知識や想像力があれば」という思いを抱いたことはありませんか?

私たちが普段目にする、遺跡や博物館のショーケースの中でひっそりと陳列された生活道具や装飾品。それらひとつひとつはたとえ簡素で目立たないものであっても、古代ローマの人びとの暮らしの中では、活き活きとそれぞれの役割を果たしています。私たちも、細部を見逃さない観察眼と少しの想像力さえあれば、目の前の遺物に息を吹き込むことができるのです。この本では、考古学に長け、ローマを愛する筆者が、そんな「少しの想像力を働かせる」コツを教えてくれます。古代ローマに関してなら、どんなガイドよりもまずこの本を手に取れば、たちまちローマという街のもつ魅力に取り憑かれてしまうでしょう。ローマに何度も通ったという人でも、この本を読めば新たな発見があるはずです。

読書という行為は、距離だけでなく、時間をも超えさせてくれます。

皆さんも本書を手に取り、古代ローマの街に出かけてみてはいかがでしょうか?

アルベルト・アンジェラ(Alberto Angela)
1962年、パリ生まれのイタリア人。大学では自然科学を専攻。長年、アフリカおよびアジア諸国に滞在し、発掘調査に携わったのち、科学知識の普及活動に専念。テレビの人気サイエンス番組「スーパークォーク」「クォーク・スペチャーレ」の監修およびキャスターを務めるほか、「ウリッセ」などRAI(イタリア国営放送)の教育番組を担当している。科学ライターとしても活躍しており、雑誌記事や著書も多数ある。『宇宙への旅』(1998年、モンダドーリ出版)をはじめ、やはり著名な科学ライターである父親のピエロ・アンジェラとの共著も多い。

関口英子(Eiko Sekiguchi)
埼玉県生まれ。旧大阪外国語大学イタリア語学科卒業。翻訳家。児童書やノンフィクション、映画字幕までイタリア語の翻訳を幅広く手掛ける。おもな訳書に、R・モルホ『ジョルジョ・アルマーニ 帝王の美学』(共訳、日本経済新聞出版社)、M・フォルトゥナート『イタリアの外国人労働者』(明石書店)、I・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』(岩波少年文庫)、P・レーヴィ『天使の蝶』、D・ブッツァーティ『神を見た犬』(以上、光文社古典新訳文庫)などがある。

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ちょっぴりイタリア・オペラ〜有名なアリアの内容を知ろう ロッシーニ《セビリャの理髪師》

ロッシーニ《セビリャの理髪師》第1幕よりロジーナのカヴァティーナ*「今の歌声は」

Rossini :IL BARBIERE DI SIVIGLIA Atto primo (Rosina) “Una voce poco fa” (Cavatina*)

原作はフランスの作家ボーマルシェ(Beaumarchais本名Pierre-Augustin Caron:1732-99)による4幕の戯曲「セビリャの理髪師、あるいは無益な心配Le barbier de Séville ou La précaution inutile」で、それをステルビーニ(Cesare Sterbini:1784-1831)が2幕もののイタリア語の台本にした。しかし世界中で公演されているこの作品は、実はいわば二番煎じで、1782年にパイジエッロ(Giovanni Paisiello:1740-1816)がペトロッセリーニ(Giuseppe Petrosselini:1727-97頃)の台本で、同じ素材で同じ題名のオペラを発表して当時のヨーロッパの劇場で大当たりを取っていた。そのためロッシーニは当初このオペラを《アルマヴィーヴァ、あるいは無益な心配Almaviva, o sia l’inutile precauzione》として発表している。その後ロッシーニの作品が有名になり、パイジエッロの作品が世間から忘れ去られるに至って、こちらが《セビリャの理髪師》と呼ばれるようになった。

(ちなみにタイトルにあるスペインの地名は、イタリア語ではSivigliaと表記される。またスペイン語ではvの音はbに近く発音されるので、日本語ではセビリャあるいはセビリアと記載されるのが妥当であろう。)                                    

アルマヴィーヴァ伯爵は、両親を亡くして医者のバルトロが後見人となっている娘、ロジーナに恋をしている。バルトロも自分の年も顧みず、彼女の財産目当てにロジーナとの結婚を企んでいる。そこに昔、伯爵にマドリードで世話になり、今はここ、セビリャで床屋(でもある何でも屋)を営むフィガロが登場。知恵を絞って、伯爵とロジーナを結びつける。

この「今の歌声は」は、第1幕の第2場で、ロジーナの性格を余すとこなく描いた、いわば彼女の名刺がわりとも言えるカヴァティーナ。運命は自分で切り開いていくという気概のある、お転婆なこのお嬢さんは、このオペラの最後に伯爵とめでたく結ばれる。だが彼女はこれから数年後、今度は伯爵に浮気される悩める妻としてモーツァルトのオペラ《フィガロの結婚Le nozze di Figaro》に登場することとなる。

またロジーナは、楽譜の指定ではソプラノとされているが、メゾ・ソプラノが歌うことが多い。ヴォーカルスコアには、このカヴァティーナのメゾ用の変ホ長調と、軽めのソプラノ用のヘ長調の楽譜の両方が掲載されている。

*カヴァティーナcavatina:繰り返しを持たない比較的短めのアリアのこと。そのあとにカバレッタcabalettaと呼ばれる動きのある終結パートがつくことが多い。

Una voce poco fa qui nel cor mi risuonò;

さっきの歌声は私の心に鳴り響いたわ

il mio cor ferito è già, e Lindor fu che il piagò.

私の心にはもう刻み込まれたわ、リンドーロが射抜いたのよ

Sì, Lindoro mio sarà; lo giurai, la vincerò…

ええ、リンドーロは私のものよ、誓ったの、勝ち取るって

Il tutor ricuserà, io l’ingegno aguzzerò.

後見人が拒否したって、私は機転を利かせて

Alla fin s’accheterà, e contenta io resterò…

最後には彼をなだめて、幸せになるわ

Io sono docile, son rispettosa,

私はおとなしくて、丁重で

sono ubbediente, dolce, amorosa;

従順で、やさしくて、愛らしいし

mi lascio reggere, mi fo guidar.

言うことを聞いて、それに従うわ

Ma se mi toccano dov’è il mio debole,

でも、もし私の弱点に触れようものなら

sarò una vipera e cento trappole

蛇みたいにいろんな仕掛けを使うわ

prima di cedere farò giocar.

降参させるまで

(河野典子)

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Filed under: オペラの世界 — イタリア文化会館東京 12:00

【本の魅力再発見!】『ラファエッロの秘密』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリアに関する本を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、 コスタンティーノ・ドラッツィオ の『ラファエッロの秘密』(上野 真弓 訳 、河出書房新社、2019年)です。

「ラファエッロ・サンツィオは、『画家というよりも、王侯貴族のごとく生きた』。」(本文より抜粋)

1520年4月6日、ルネサンスを代表する画家、建築家のラファエロ・サンツィオがローマで亡くなった。没後500年というメモリアルイヤーの今年、ルネサンス期を代表するこの巨匠を回顧するイベントが世界各地で行われている。

みなさんは、37歳の若さでこの世を去ったラファエッロが、万人の認める天才ミケランジェロからひどく憎まれるほどの野心家であったことをご存知だろうか。

ラファエッロは、彼の作品に見られる明るい背景、澄んだ空、人物像を彩る鮮やかな色彩からは想像もできないほど、野心に溢れていた。必要とあらば、尊敬する芸術家の作風を剽窃することも厭わない。しかし常に一定の慎ましさを保ちながら、いかなる妬みも引き起こすことなく、ローマ教皇をはじめ絶大な力を持つパトロンと関係を深め、富を蓄えてゆく。そうして同時代の画家たちを置き去りにしながら、イタリア画壇の頂点であるローマの地で栄光の階段をかけのぼる。

この本では、ラファエッロの重要な作品一つ一つを、同時期に描かれた他の画家の作品などと比較しながら丁寧に見ていく。彼が当時最先端であった技術を瞬く間に吸収し、それをどのように自分流の表現に落とし込んでいたのかが、政治情勢、他の画家やパトロンとの駆け引きなどとともに詳細に描かれる。そして他の画家と明確な対比で、ラファエッロの抜きん出た才能をこれ以上ないほどに浮き彫りにさせていて、非常にわかりやすい。

本著は、各種メディアで活躍中の美術史家コスタンティーノ・ドラッツィオによる、イタリアで大人気の秘密シリーズ三部作で、カラヴァッジョ、レオナルドに続く、シリーズ最終巻。専門用語ばかり並ぶ学術書ではなく、西洋美術史の知識がなくとも興味深く読める内容となっている。全くこぼれていない「こぼれ話」にもご注目あれ。

読み進むにつれ、「今すぐローマへ赴いて作品をこの目で見たい!」と思わせてくれる一冊。

コスタンティーノ・ドラッツィオ (Costantino D’Orazio)

1974年生まれ。美術史家&随筆家。ローマ現代アート美術館(MARCO)の展覧会キュレーターを務めるほか、イタリア国営放送で国内の芸術作品を紹介する番組を担当するなど、多方面で活躍している。『カラヴァッジョの秘密』は著者の〈秘密シリーズ〉第一作で、イタリアで大きな成功を収めた。続いて『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き』があり、『ラファエッロの秘密』はこのシリーズ最終巻となる。

上野真弓(Mayumi Ueno)

1959年生まれ。成城大学文芸学部芸術学科(西洋美術史専攻)卒業。1984年よりローマ在住。翻訳書に『レオナルド・ダ・ヴィンチの秘密 天才の挫折と輝き』『カラヴァッジョの秘密』がある。ローマの生活や芸術を紹介する人気ブログ「ローマより愛をこめて」の管理人。

(H.)

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Filed under: Staff Blog,お知らせ — イタリア文化会館東京 11:00

オンライン・ジャズフェス「JAZZ AUDITORIA ONLINE」

Buongiorno a tutti!

4月30日の ”UNESCO INTERNATIONAL JAZZ DAY” に賛同し、ジャズを通じて世界の文化に触れる場として、 2013 年にスタートした入場無料のジャズ・イベント「JAZZ AUDITORIA in WATERRAS 」。本年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により、屋外イベントの開催は見送りとなりましたが、総勢80組を超える国内外のアーティストの協力のもと、世界的に類を見ない規模でのライヴ・ストリーミングを中心としたオンライン・ジャズフェス、「JAZZ AUDITORIA ONLINE」として形を変え、急遽開催することが決定しました。

世界的アーティストも多数参加予定。参加者は日本、アメリカ、ブラジル、イギリス、ドイツ、フランス、イスラエル、イタリア、デンマーク、スペイン、キューバ、インドネシアなど世界各国からリアルタイムでライヴ配信を行います。配信内容はライヴ演奏、ワークショップ、子供向けのプログラム等、多岐にわたるプログラムとなり、4月30日(木)の ”UNESCO INTERNATIONAL JAZZ DAY” を祝います。

視聴はすべて無料。企画・制作はBLUE NOTE JAPANによるもので、ライヴやイベントの自粛が続く状況下においても、音楽・ジャズをオンラインで楽しむ「STAY HOME & LISTEN TO JAZZ」を旗幟に、アーティストとオーディエンスの新しいコミュニケーションの場、機会を創出することを目的としています。

<JAZZ AUDITORIA ONLINE 出演者(抜粋・配信時間順)>
Big Band Leader’s Summit (Eric Miyashiro, Gordon Goodwin, Miho Hazama), Candy Dulfer, Dave Koz, Chick Corea, Michel Camilo, Makoto Ozone, Chucho Valdés, Gonzalo Rubalcaba, Shai Maestro, Bob James, Nathan East, Raul Midon, Richard Bona, Akiko Yano, Senri Oe , Lisa Ono, Joyce Moreno, Ivan Lins, Marcos Valle, Naomi & Goro, Jesse Harris, Silvia Perez Cruz, Andrea Motis, Kurt Rosenwinkel, Michael League, Takuya Kuroda, Shabaka Hutchings, Kandace Springs, J Lamotta Suzume, Yukio Yokoyama, and more…

※プログラム(配信時間)、出演者はオフィシャルウェブサイト(jazzauditoria.com)をご確認ください

<ライヴ演奏以外のプログラム例 >
【 Big Band Leader’s Summit 】 Eric Miyashiro, Gordon Goodwin, Miho Hazama
【 jazz for kids 】「小川慶太のおもちゃのチャチャチャ」、【 jazz for teen 】「ビッグバンドのススメ」 by 五十嵐誠
【 masterclass piano 】 Shai Maestro 、 【オンライン飲み会番組】「黒田卓也の今夜もどないよ?」 and more

<ご視聴方法>
配信日時になりましたら、オフィシャルウェブサイト(jazzauditoria.com)のPROGRAM内、各アーティスト名をクリックしてリンク先よりご覧ください。動画視聴リンクは当日に公開予定。視聴は無料です。

※各アーティスト毎の配信となるため、インターネット回線の不具合、開始時間の遅延、また急遽プログラムが変更になる可能性があります。ご了承ください。 ※各国、各地の回線状況により録画放送も一部含まれます。 ※プログラムは日本時間(JST)で表記しております。

<INTERNATIONAL JAZZ DAY(インターナショナル ジャズ デイ)とは?>
ユネスコと、ユネスコ親善大使をつとめるピアニストのハービー・ハンコックが2012年から毎年4月30日を “INTERNATIONAL JAZZ DAY” とすることを発表しました。 “INTERNATIONAL JAZZ DAY” はアメリカ最高峰のジャズ教育機関であるセロニアス・モンク・インスティテュート・オブ・ジャズとユネスコが、共同で進めるものです。ジャズを通じて世界のさまざまな文化に対する理解を深め、全世界195のユネスコ加盟国をはじめ、未だ十分に教育を受けられる環境にない地域に住む少年少女たちに、ジャズを伝えていくことを目的としています。

<インフォメーション>
名  称:JAZZ AUDITORIA ONLINE (ジャズ オーディトリア オンライン)日  程:2020年4月30日(木)9:30AM 〜 5月1日(金)7:30AM (予定)
※海外との時差の関係で、配信日時が一部日本時間の5 月 1 日(金)となります。
※各アーティスト毎の配信となるため、インターネット回線の不具合、開始時間の遅延、急遽プログラム 変更等生じる可能性があります。
※各国、各地の回線状況により録画放送も一部含まれます。
主  催:JAZZ AUDITORIA ONLINE 実行委員会
後  援:外務省、文部科学省、環境省、日本ユネスコ国内委員会、東京都
協  力:安田不動産株式会社、WATERRAS、POINT GREEN、BLUE NOTE TOKYO、COTTON CLUB、MOTION BLUE YOKOHAMA
企画制作:BLUE NOTE JAPAN
お問い合せ:jazzauditoria@bluenote.co.jp
公式サイト:jazzauditoria.com

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Filed under: お知らせ — イタリア文化会館東京 13:45

【本の魅力再発見!】『恋するトリエステ』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、 ヘレナ・ヤネチェク の『恋するトリエステ』(橋本 勝雄 訳 、イタリア現代文学アンソロジー『どこか、安心できる場所で』国書刊行会、2019年 所収)です。

この物語は、たった12ページしかない。本当に一瞬だ。

それなのに、こうも私に強烈な印象を残し、読んだ後もじわりじわりと私の心に居残り続ける。

『恋するトリエステ』を読んでまず思うこと。それは、読書という行為は、本を実際に手にとって読むことだけを指すのではない、ということだ。

この物語は、あっという間に終わってしまう。なぜこれだけ短くできるのか、というと、おそらく誰もが見聞きしたことのある話に似ているからだろう。街に新顔がやってきて、色恋沙汰を引き起こす。それはよくあるいつもの噂話であり、ときには自分が話の中心であるかもしれない。

しかし、不意を突かれるのだ。この感覚は身に覚えがある。アントニオ・タブッキの『逆さまゲーム』だ。読者のミスリードを誘うような仕掛けが施された短編集である。タブッキの場合、最後までその尻尾をつかませないで、あたかも狐につままされたかのような気分になることもあるが、ヤネチェクは私たちをその手にぎゅっと掴んで放さない。私たちは、読み終えたあともこの物語について考え続けざるを得ない。

また、橋本氏による翻訳の切れ味が、このトラップをより効果的にしている。物語の展開に応じてトーンを見事に使い分けることによって、場面場面のイメージを最大限に膨らませ、物語自体の短さに釣り合わないほどの読み応えを与えてくれている。

この世界で他者と共生していくには、想像力が必要だ。感情移入ではなく、その人が置かれている状況を理解しようとする絶え間ない努力。どんな人にも、彼ら/彼女らの暮らしがある。たとえニュースの一面を飾るような人物でも、他人の見えないところには、その人の日常やストーリー、つまり「個」がある。

しかし、いつでもどこでも同じなんだ、と油断していると突如それは訪れる。災害というのはいつもそうだ。その渦中にあるとき、人は自分の「個」に必死にしがみつこうとする。だが災害は、差別的であれ、無差別的であれ、そうした「個」を瞬く間に押しつぶされてしまう。ヤネチェクは、想像力を発揮して、そうして押しつぶされてしまった「個」を回復しているのだ。

舞台は1937年、トリエステ。「21世紀イタリア短編アンソロジー」である本著において、なぜこの舞台設定なのか。いつの時代でも起きることは同じだからだ。現に世界が大きな困難に直面している今、この物語を読むことは、我々にとって大きな意味がある。

それなのに、こうも私に強烈な印象を残し、読んだ後もじわりじわりと私の心に居残り続ける。

ヘレナ・ヤネチェク

ヘレナ・ヤネチェクは、1964年にドイツのミュンヘンでポーランド系ユダヤ人の両親のもとに生まれた。30年以上イタリアに在住しながら、イタリア語で作家活動を行なっている。報道写真家ロバート・キャパのパートナーであり、スペイン内戦で命を落としたユダヤ人女性写真家ゲルダ・タローを描いたノンフィクション・ノベルLa ragazza con la Leica(2017年)でイタリア文学界最高の賞、ストレーガ賞を獲得。イタリア語が母国語でない作家による初の受賞ということでも注目を浴びた。

(H.)

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Filed under: Staff Blog,お知らせ — イタリア文化会館東京 11:00

【本の魅力再発見!】『回復』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、ヴィオラ ・ディ・グラードの『回復』( 越前 貴美子 訳 、イタリア現代文学アンソロジー『どこか、安心できる場所で』(国書刊行会、2019年) 所収)です。

醜く静かなるものとの邂逅。

薬物依存症だった主人公。
無菌状態の病室での解毒期間を終え、ロンドンにあるフラットで新たな生活を始める。
かつて市営住宅だった家を改修し、新しい家具で満たされたフラット。それでもなお傾いたままの床。仕事中は、なるべく考えずにすむように、とても複雑なプロジェクトで頭をいっぱいにしている。頼りにしていた姉からは、どうも避けられているようだ。
薬物依存であったことは、主人公にとってそれほど大きな問題ではなかった。それよりも、他者から向けられる情けが、彼女のプライドを傷つけていた。

そんな主人公のもとへ、ある日、不可思議な「男」が訪ねてくる。醜く、すがりつくような眼差しで主人公を見るが、何も語らない裸の高齢の「男」。しかもこの「男」には翼がついている-。
「男」の放つ異臭が今にも漂ってきそうな描写に、「いったいどこへ向かっているのだろう?」と読みながらハラハラとした。この作品の印象を形容するなら「ネバネバした」とか、「生々しい」、「薄暗い」といった表現になるだろうか。それでも不思議と読後の心は軽やかである。

混沌とした悩みの中で身動きが取れなくなってしまっていたのが、ある時ふと雲が晴れたように身体が軽くなり、「自分は大丈夫」と思った記憶が、大なり小なり誰にでもあるのではないだろうか。この作品を読んで、あの頃自分を救ったものはなんだったのか、今となってはかなり薄れてしまったいくつかの記憶に思いを馳せた。

バランスを崩しそうになっている人、あるいはかつてそういう記憶のある人にぜひ読んでみてほしい作品。

ヴィオラ・ディ・グラード

1987年、シチリア州カターニア生まれ。トリノ大学で日本語、中国語を学んだのち、ロンドン大学で東アジア哲学を専攻する。現在はロンドンに在住。

2011年、23歳で発表したデビュー作『アクリル70%、ウール30%』が、《カンピエッロ賞》新人賞、《ラパッロ=カリージェ賞》新人賞を受賞、《ストレーガ賞》の最終候補にもなり、一躍注目を浴びる。次いで発表した、自殺した青年の死後の世界を描いた小説『くぼんだ心臓』(2013)が高く評価され、英訳が数々の賞にノミネートされる。近未来の日本を舞台にした『鉄の子供たち』(2016)、放射能汚染で立ち入り禁止となったシベリアの村での恋愛模様を描く『空の炎』(2019)など、次々に話題作を発表している。

(Ts.)

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Filed under: Staff Blog,お知らせ — イタリア文化会館東京 14:05

【本の魅力再発見!】『いいなづけ』

イタリア文化会館では、新型コロナウイルスの感染拡大防止措置に伴う休校、テレワーク、外出自粛により在宅で過ごす方に向け、毎週水曜日スタッフがお勧めのイタリア文学を紹介します。 今日皆さんに紹介するのは、アレッサンドロ・マンゾーニの傑作『いいなづけ』です。

アレッサンドロ・マンゾーニの『いいなづけ』は、1628年から1630年のスペインに統治されたロンバルディアを舞台とした、イタリアでは有名な歴史小説です。イタリア文学最初の歴史小説であるこの作品は、イタリア文学にとってのマイルストーンであるだけでなく、まさに現代イタリア語誕生の礎を築いたと言っても過言ではありません。さらに、登場人物に、貴族ではなく一般庶民を描いた小説として、初めて人気を博しました。

【あらすじ】

舞台は1628年から1630年、スペイン支配下のロンバルディア。
二人の主人公、ルチーアとレンツォはいいなづけ。しかし、彼らの結婚を執り行うドン・アボンディオ司祭は、その挙式を禁じられる。ルチーアに目をかけた領主ドン・ロドリゴが、レンツォとの結婚を阻止したのだ。
レンツォとルチーアはいくつかの浮き沈みののち、止むを得ず故郷を離れる。ルチーアはモンツァの修道院に、レンツォはミラノに逃げ延びる。
ルチーアは、モンツァの修道女ジェルトゥルーデの庇護を受け、一方レンツォは、ミラノでパンの価格高騰に反対する民衆蜂起に巻き込まれてしまう。
そしてドン・ロドリゴは、ジェルトゥルーデの協力を得てルチーアを悪党インノミナートに誘拐させ、自身の城に連れ去る。しかしその夜、激しい良心の呵責に苛まれたインノミナートは改心し、ルチーアを逃し、彼女を二人の友人に委ねる。
ちょうどこの頃、イタリアに南下してきた傭兵師団ランツクネヒトにより、イタリア中にペストが蔓延する。ルチーアの母アニェーゼとドン・アボンディオ司祭らは、慈愛に満ちた心を持つようになったインノミナートの城に避難する。一方レンツォは、ドン・ロドリゴと同じくペストに罹ってしまう。しかいレンツォは治癒するも、ドン・ロドリゴは帰らぬ人となる。
若い二人は、過酷な試練を乗り越え再会を果たし、無事結婚式を挙げる。

***********

新型コロナウイルスの感染拡大による休校措置に際して、ミラノにあるヴォルタ高校校長のドメニコ・スキラーチェ先生が生徒宛てに書いた手紙の中で、『いいなづけ』に描かれるペストの描写と現在私たちが置かれている状況を比べながら、生徒たちに、この新たな“ペスト”が人々の関係性まで毒してしまわぬよう意識して行動することを呼びかけました。この手紙は海を越えて日本でも話題になり、新聞やメディアでも取り上げられ、マンゾーニの『いいなづけ』は、日本で再び注目を浴びました。

家にいる時間を利用して、皆さんもこの機会に『いいなづけ』を読んでみませんか?

日本語版はこちら:

いいなづけ
(河出文庫、2006年)

いいなづけ
17世紀ミラーノの物語
(平川祐弘訳、河出文庫、2006年)
いいなづけ 上
いいなづけ 中
いいなづけ 下

ウンベルト・エーコがこども向けに書きかえたものもあります。
イタリア語で読むウンベルト・エーコの『いいなづけ』
(白崎 容子訳、NHK出版、2018年)

また、コミック版シリーズ『愛のちかい』(絶版)も、イタリア文化会館図書館に全巻所蔵しています。図書館が再開したあかつきにはこちらも是非!
愛のちかい 
(藍真理人、女子パウロ会、1984年)

(H.)

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Filed under: Staff Blog,お知らせ — イタリア文化会館東京 17:00

ちょっぴりイタリア・オペラ〜有名なアリアの内容を知ろう ドニゼッティ 《愛の妙薬》

ドニゼッティ 《愛の妙薬》第2幕よりネモリーノのロマンツァ*「人知れぬ涙」

Donizetti : L’ELISIR D’AMORE  Atto secondo (Nemorino) “Una furtiva lagrima”

今回はテノールの代表的な一曲、ガエターノ・ドニゼッティ (1797-1848)が作曲した《愛の妙薬》から、「人知れぬ涙」をお届けします。

純朴で内気な村の青年ネモリーノは、農園経営者であるアディーナに恋をしています。ネモリーノはなんとか彼女を振り向かせようと、村に巡ってきた怪しい旅の薬売りのドゥルカマーラから、「これは恋に効く“愛の妙薬”だ」と安ワインを売りつけられては、それを信じて飲む始末。酔っぱらった勢いでなんとか彼女に恋心を告白しようとしますが、恋敵の将校ベルコーレの出現もあって、ネモリーノの行動は空回りするばかりで、なかなかうまくいきません。

実はネモリーノのことを憎からず思っているアディーナなのですが、はっきりしない彼の態度に業を煮やして、言い寄ってきたベルコーレと結婚すると言い出します。こちらはこちらで、相当な意地っ張り。

このドタバタ喜劇の終盤で、ネモリーノは、彼に金持ちの伯父さんの遺産が入ることを知った村娘たちから、突然チヤホヤされます。それをネモリーノは「愛の妙薬の効果だ!」とノーテンキに喜んでいます。

そんな様子を遠くから見てアディーナがひそかに涙を流していたのに気がついたネモリーノが、恋の成就が近いことを感じて歌うのが、この有名なロマンツァです。

そしてふたりがめでたく結ばれて、このオペラはハッピーエンドで終わります。

*ロマンツァRomanza:この時代のオペラでは、叙情的、感傷的な歌詞とメロディによる曲を作曲家自身が「アリア」ではなく「ロマンツァ」と記載している。

Una furtiva lagrima negli occhi suoi spuntò:

彼女の目からひそやかな涙がこぼれた

quelle festose giovani invidiar sembrò.

あの賑やかに騒ぐ娘たちを羨んでいるように、僕には思えた

Che più cercando io vo?

それ以上僕は何を望むというんだ?

M’ama, lo vedo.

彼女は僕のことを愛しているんだ、間違いない

Un solo istante i palpiti del suo bel cor sentir!

ほんの一瞬でも、彼女の純粋な心のときめきを聞くことができたら!

I miei sospir confondere per poco a’ suoi sospir!

僕のため息が、ちょっとでも彼女のため息と一緒になれたら!

Cielo, si può morir;

神様、死んだっていいです

di più non chiedo.

これ以上のことを僕は願いません

Si può morir d’amor!

愛のためなら、死ぬことだってできます!

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Filed under: オペラの世界 — イタリア文化会館東京 11:11

この緊急事態の当初から、イタリアの多くの有名ブランドがその生産ラインを転換し、Covid-19に立ち向かう病院や国に協力しています。

『 この世界にこんな国が他にあるか、みんな教えてくれ。アルマーニの使い捨てガウン、フェラーリの呼吸器、グッチのマスク、ラマゾッティの消毒液にブルガリのハンドジェルを使っている国が。 』

この緊急事態の当初から、イタリアの多くの有名ブランドがその生産ラインを転換し、Covid-19に立ち向かう病院や国に協力しています。

プラダ、フェラーリ、グッチ、ブルガリ…。これらの企業が、使い捨て医療用ガウンや防護服、マスク、人工呼吸器などを生産するようになったのです。

180ものファッションブランドが協力し、200万枚のマスクを生産しました。プラダは先週、トスカーナ州からの要請により、ペルージャのモントーネ工場にて8万枚の医療用ガウンと11万枚のマスクを生産し、州の医療従事者に届けました。エルマンノ・シェルヴィーノのトニ・シェルヴィーノ代表取締役は、自社のテーラーたちの労働体制を「スマートワーキング」にシフトしました。社の担当員が毎日何メートルもの生地やゴム、ワイヤーを従業員の自宅に配達し、すでに仕上がっているトスカーナ州の保健局向けの製品を引き取る体制です。ジョルジョ・アルマーニは、200万ユーロを病院に寄付したのち、全ての自社工場を医療従事者のための使い捨てガウン製造にシフトしました。ヴェローナのカルツェドニアグループは、いくつかの自社工場をマスクとガウンの生産に切り替えました。

消毒用ジェルの生産支援に乗り出したところもあります。ブルガリは化粧品関係の従業員を、1日6000本の手指用消毒液の生産に充てることを発表しました。レルボラリオとLVHMも同様の体制をとっており、さらに蒸留酒の酒造組合であるAssodistilは、アルコールの供給確保に貢献するとしています。協力する多くの蒸留所の中、ラマゾッティは手指用消毒液のボトルに、自社のアマーロのラベルと同じようなラベルを付けました。

FCAとフェラーリは現在、人工呼吸器を製造しています。FCAは中国にあるグループ工場の一つをトータルフェイスマスクの生産に充てています。

参照:
https://www.ilfattoquotidiano.it/2020/03/26/coronavirus-da-prada-e-gucci-a-fca-e-ferrari-tutte-le-aziende-italiane-che-riconvertono-la-produzione-per-fare-mascherine-e-ventilatori/5747676/

https://www.ilsole24ore.com/art/armani-produce-camici-herno-mascherine-gucci-lancia-crowdfunding-intesa-sanpaolo-AD7zXAG

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Dall’inizio dell’emergenza, molti famosi brand italiani stanno riconvertendo la loro produzione per aiutare gli ospedali e il Paese a fronteggiare il Covid-19. 

Prada, Ferrari, Gucci, Bulgari… Ecco le imprese italiane che hanno trasformato la produzione a beneficio di camici, dispositivi di protezione, ventilatori per la rianimazione.

180 case di moda hanno unito gli sforzi per produrre 2 milioni di mascherine. Prada, su richiesta della Regione Toscana, ha avviato nello stabilimento di Montone (Perugia) la produzione di 80mila camici e 110mila mascherine da destinare al personale sanitario della Regione. Toni Scervino, amministratore delegato della maison Ermanno Scervino, ha messo in “smartworking” le sue sarte: tutti i giorni gli incaricati dell’azienda portano metri di tessuto, elastici e ferretti a casa delle dipendenti e ritirano i dispositivi già realizzati, destinati alle aziende sanitarie della Toscana. Giorgio Armani, dopo aver donato 2 milioni di euro agli ospedali, ha dato il via alla conversione di tutti i propri stabilimenti produttivi per realizzare camici monouso destinati alla protezione individuale degli operatori sanitari. Il gruppo veronese Calzedonia ha riconvertito alcuni dei propri stabilimenti alla produzione di mascherine e camici.

Arrivano i rinforzi anche per la produzione di gel igienizzante: Bulgari ha annunciato di destinare i suoi laboratori cosmetici per la produzione di 6mila flaconi di disinfettanti mani al giorno, così come L’Erbolario e il colosso del lusso LVMH, mentre l’associazione dei produttori di distillati, Assodistil, contribuirà a garantire le forniture di alcol. Tra le varie aziende coinvolte la distilleria Ramazzotti, che ha creato un disinfettante mani che riprende l’etichetta del suo storico amaro.

Fca e Ferrari ora producono ventilatori. Fca riconvertirà inoltre uno stabilimento del gruppo in Cina per produrre mascherine facciali.

Fonti:

https://www.ilfattoquotidiano.it/2020/03/26/coronavirus-da-prada-e-gucci-a-fca-e-ferrari-tutte-le-aziende-italiane-che-riconvertono-la-produzione-per-fare-mascherine-e-ventilatori/5747676/

https://www.ilsole24ore.com/art/armani-produce-camici-herno-mascherine-gucci-lancia-crowdfunding-intesa-sanpaolo-AD7zXAG

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Filed under: Storie italiane イタリアの小さな物語 — イタリア文化会館東京 11:00
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