サルデーニャ島の伝統・文化紹介イベント『1+1=3 プロジェクト』

Buongiorno a tutti!

来たる10月4日、東京・自由が丘の、サルデーニャ伝統菓子「セアダス」とハンドメイドリースの専門店「セアダスフラワーカッフェ」にて、サルデーニャ島の伝統・文化に関するイベントが行われます。

当日、写真展「Chentannos(チェンタンノス)」が開かれます。企画者のラウラ・メーレは、サルデーニャ各地に暮らすご長寿たちとその歴史を、島にもたらされた豊かさ、ひとつの価値と考えています。「Chentannos」は、そんなサルデーニャの95歳以上の人々が自身のライフヒストリーを語り、それを写真と映像で記録する展示会です。

また、サルデーニャ発プロジェクト「1+1=3 Creating Bridges」による郷土料理紹介が行われます。「1+1=3 Creating Bridges」とは、サルデーニャ島のワインや食文化、手仕事、ファッションをプロモーションするプロジェクトで、カルチャーマネージャーで中国文化研究家のマウラ・ファンチェッロ、エコノミストのアレッサンドロ・ペッタッツィ、シェフのフランチェスコ・ナーヌの三名の主催によるものです。当日は、プロジェクトの中心的存在であり、ヌーオロ市のレストラン「Rifugio(リフージョ)」のシェフであるナーヌ氏が、世界でも希少とされるヌーオロ伝統のパスタ、フィリンデウを紹介します。

さらに特別ゲストとして、サルデーニャ伝統音楽を歌う日本人ボーカル・グループ「Tenores de Tokyo(テノーレス・デ・トーキョー)」が歌を披露します。本場サルデーニャでは今や道を歩けば声をかけられるほど、抜群の知名度を誇る彼ら。ユネスコ無形文化遺産に登録された伝統合唱「Canto a tenore(カント・ア・テノーレ)」を歌うネット動画は、何と再生回数60万回を記録しました。

サルデーニャの魅力がぎゅっと詰まった一日、みなさまぜひお出かけください!

<インフォメーション>
日  付:10月4日
場  所:SEADAS FLOWER CAFFE / セアダスフラワーカッフェ(〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-16-11) 東急電鉄自由が丘駅 正面口 徒歩3分

展示会『Chentannaos ~サルデーニャのご長寿~』
時  間:11:00~16:00 入場無料
協  力:日本サルデーニャ協会ISOLA
キュレーション:マンカ・スパッツィオ

イベント+コンサート
時  間:18:00~20:00(17:30開場)ミュージックチャージあり
予  約:Eメールにて承ります。アドレス: isola.giappone@gmail.com
主  催:1+1=3 Creating Bridge
後  援:サルデーニャ自治州、SARDEGNA、イタリア文化会館
100歳プロジェクト『Chentannos』(インタビューあり)

https://www.chentannos.net/it/

1+1=3 Creating Bridge
フェイスブック: @UnoPiuUnoTreCreatingBridges
インスタグラム: www.instagram.com/1plus1is_3/
コンタクト: info.1plus1is3@gmail.com
日本サルデーニャ協会ISOLA
フェイスブック: www.facebook.com/isolagiappone/
ウェブサイト: www.isolagiappone.com/
電話番号 03-6459-5987
Email: isola.giappone@gmail.com

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個展 アンナ・マディア『メランコリア』

Buongiorno a tutti!

ロンドンのNational Portrait Gallery – British Portrait Awardファイナリスト、 第54回ヴェネチア・ビエンナーレでは«Lo Stato dell’Arte»への出展アーティストの一人として選ばれるなど、国際的な評価も高いトリノ出身のアーティスト、アンナ・マディアが渋谷ヒカリエにて日本初の個展『メランコリア』を開催します。

Anna Madia
The Young King
2019 oil on linen

マディアにとってのメランコリア(メランコリー)は、現実の世界に背を向け、自らの内的心情を表現したロマン主義の美学的側面と感受性に深く関係しています。

肖像画家であるマディアが描くメランコリアは、過去でも未来でもない、時が止まった夢と現実の狭間に漂う世界。肖像画に描かれた顔を隠した人物は、薄暗い異次元の世界にとらえられているような印象を与えます。

本展に向けて制作された小さな肖像画を中心に、ノスタルジックな一連のオブジェ、虚構の舞台にたたずむ子供達を描いたシリーズを3つのセクションに分けて展示します。

西洋美術史における巨匠やロマン主義のメランコリーにオマージュを捧げた作品も多く、美術史に興味のある方にも楽しんでいただけるでしょう。この機会に是非ご覧ください。

Anna Madia 詳細 : www.crossartparis.com/artist/anna-madia/

<インフォメーション>
『MELANCHOLIA』
会期:2019年10月2日(火)~13日(日) *10月2日(火)・5日(土)・6日(日)はアーティストが在廊します。
時間:11:00~20:00  *最終日は19:30まで
会場:渋谷ヒカリエ 8階 8/CUBE 1,2,3(〒150-8510 東京都渋谷区渋谷 2-21-1)
www.hikarie8.com/cube/
主催:CROSSART / CROSSART PROJECT
協賛:Champagne Chassenay d’Arce

オープニングレセプション
日時:10月2日(火)17:30~20:00

展示を記念して、イタリアの美術評論家 ベラ・アゴスティ寄稿によるカタログを販売します。詳しくは、info@crossartparis.comまでお問い合わせ下さい。

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』オリジナル版、50年の時を経て日本初公開!

Buongiorno a tutti!

今から50年前の1969年、約25分カットされた短縮版が公開されて以来、日本で上映される機会がなかった巨匠セルジオ・レオーネの超大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(初公開時邦題『ウエスタン』)のオリジナル版が、9月27日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開されることが決定!

 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(1968)は、全世界にイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタン ブームを巻き起こしたレオーネが、アクションの面白さを極め尽くしたそれまでの作品とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作です。そして天才エンニオ・モリコーネ(『アンタッチャブル』『ニュー・シネマ・パラダイス』)作曲・指揮による名曲の数々が、この一大叙事詩を感動的に彩ります。

1969年の初公開時、欧州各国では高い評価と共に大ヒットし、その記録は今もなおフランス興行史上トップテン内に留まるほど。一方アメリカではレオーネの意図はまったく理解されず、オリジナル版から20分短縮され、批評、興行ともに惨敗。日本では米公開版をさらにカットした2時間21分版が公開され、アメリカ同様批評家から無視されました。しかし70年代以降、海外でその評価は年々高まり、現在では世界の名監督たちがこぞって讃えるようになりました。

初公開から50年、そしてレオーネ生誕90年、没後30年に当たる今年2019年、以前よりレオーネ作品への愛と敬意を公言していたクエンティン・タランティーノ監督が本作のタイトルを引用した最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を公開。それに伴い、2時間45分のオリジナル版が遂に日本初公開されます。

<STORY
大陸横断鉄道敷設によって新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期。ニューオーリンズから西部に嫁いできた元・高級娼婦のジル(クラウディア・カルディナーレ)は、何者かに家族全員を殺され、広大な荒地の相続人となった。
莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、ジルは、鉄道会社に雇われた殺し屋、家族殺しの容疑者である強盗団のボス、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマンらの熾烈な争いに巻き込まれていく―。

 

<インフォメーション>
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』
主演:クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ、ジェイソン・ロバーズ、チャールズ・ブロンソン
監督・原案・脚本:セルジオ・レオーネ
原案:ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:セルジオ・ドナーティ
撮影監督:トニーノ・デッリ・コッリ
美術・衣装:カルロ・シーミ
音楽作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
【1968年|伊・米合作|カラー|スコープサイズ|5.1ch|DCP|上映時間:2時間45分|初公開時邦題:『ウエスタン』|伊語原題:C’ERA UNA VOLTA IL WEST (かつて、西部があった)|ラフラン=サンマルコ制作|パラマウント・ピクチャーズ提供】
配給:アーク・フィルムズ、boid、インターフィルム
公式HP:onceinthewest2019.com
©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

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映画『帰ってきたムッソリーニ』

Buongiorno a tutti!

イタリア映画祭2019にて特別上映され、全席完売した『帰ってきたムッソリーニ』がこの度、いよいよ9月20日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開となります。

 

イタリア映画界屈指のヒットメーカーであるルカ・ミニエーロ監督は、「この作品の問いは極めてシンプルで、ムッソリーニが現代のイタリアで再び権力を握ったらどうなるのか?だ」と語ります。原作はドイツで200万部以上を売り上げたベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」(ティムール・ヴェルメシュ著)。同名タイトル映画の大ヒットも記憶に新しいですが、原作小説からミニエーロ監督が着想を得て、舞台をドイツから今のイタリアに置きかえ映画化が実現しました。

 

<STORY>
独裁者ムッソリーニが現代ローマに生き返った!?売れない映像作家カナレッティが、復活したムッソリーニを偶然カメラに収めたことから、一発逆転をかけたドキュメンタリー映画の制作を思い立つ。2人でイタリア全土を旅しながらの撮影旅行。ムッソリーニをそっくりさんだと思った若者が気軽にスマホを向けると戸惑いながらも撮影に応じ、またムッソリーニが市民の中に飛び込んで、不満はないか?と質問を投げかけると移民問題や政府に期待していない生の声があふれ出てくる。その様子が動画サイトで投稿されると、再生回数はどんどん増えネットで大きく拡散されていく。ついにはテレビ番組「ムッソリーニ・ショー」に出演をするまでに。そのカリスマ的な演説が人々の心をつかみ、高視聴率を叩き出すと、テレビ局の制作者たちは大喜び。こうして、かつての統帥(ドゥーチェ)は絶大な人気を集め、再び国を征服する野望を抱くが…。はたして、ムッソリーニが現代で権力を握ったらどうなるのか?

<インフォメーション>

『帰ってきたムッソリーニ』
9月20日(金)より
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他公開
監督:ルカ・ミニエーロ
出演:マッシモ・ポポリツィオ、フランク・マターノ、ステファニア・ロッカ
2018/イタリア/カラー/イタリア語/96分
原題:SONO TORNATO 英題:I’m Back
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
映倫:G
配給:ファインフィルムズ
© 2017 INDIANA PRODUCTION S.P.A., 3 MARYS ENTERTAINMENT S.R.L.
公式HP www.finefilms.co.jp/imback

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開催中「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」

Buongiorno a tutti!

今日は三菱一号館美術館にて現在開催中の「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」のお知らせです。会期は10月6日(日)までです。みなさんお見逃しなく!

作者不詳《マリアノ・フォルチュニ》制作年不詳 フォルチュニ美術館
© Fondazione Musei Civici di Venezia – Museo Fortuny

軽くてしなやかな「デルフォス」(繊細なプリーツを施した絹のドレス)で一躍20世紀初頭の服飾界の寵児となったマリアノ・フォルチュニ(1871-1949)。今回三菱一号館美術館が、ヴェネツィアにあるフォルチュニ美術館の全面協力を得て、彼の業績の数々を紹介する日本初の大回顧展を開催しています。

フォルチュニは、その天性の才知と多面性から、しばしば近代のレオナルド・ダヴィンチとも称されてきました。グラナダで生まれ、ローマとパリで育ち、ヴェネツィアで制作して成功をおさめた彼の生い立ちから多彩な創作活動まで、近年世界的に注目されている総合芸術家・デザイナーの全貌に迫る展覧会です。

魔術師や錬金術師とも呼ばれ、変幻自在の発明家であったフォルチュニ。当時の技術と古代の英知を結び合わせ、芸術と科学の見事な調和を生み出す才能において、彼の右に出る者はいませんでした。彼が考案した舞台装置(クーポラ)とさまざまな照明技術装置からなる複雑なシステムは、当時の演劇界に大きな変革をもたらし、のちに妻となるアンリエット・ニグランと制作した「デルフォス」は、ドレスの概念そのものに革命を起こしました。

マリアノ・フォルチュニ《オペラジャケット》1920年代
絹ゴーズにステンシル・プリント、トンボ玉
《デルフォス》1920年代 絹サテン・トンボ玉 神戸ファッション美術館

今回の展示は、フォルチュニ芸術の真骨頂である絹地のドレスやコートなどの服飾作品を軸に、絵画、版画、写真、舞台関連作品、彼が蒐集した日本の染め型紙を含むデザイン関連資料等を総合的に展覧しています。フォルチュニ美術館の所蔵作品は全て日本初公開です。

<インフォメーション>
展覧会名:「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
会  期:2019年7月6日(土)~10月6日(日)
会  場:三菱一号館美術館 東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで。祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21時まで)
休 館 日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合、9/30は開館)
入 館 料:当日券 一般1,700円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円
*割引など詳細についてはウェブサイトをご覧ください

主  催:三菱一号館美術館、毎日新聞社、フォルチュニ美術館、ヴェネツィア市立博物館群財団
後  援:イタリア大使館
協  賛:大日本印刷
協  力:アリタリア-イタリア航空
問合わせ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:mimt.jp/fortuny
美術館サイト:mimt.jp/

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Filed under: お知らせ,イタリアイベント情報 — イタリア文化会館東京 16:45

劇場へいこう!2019

Buongiorno a tutti!

今日は、座・高円寺が「遊び名人」の子どもたちと一緒に作るプログラム「あしたの劇場」から、子どもと大人が一緒に楽しめるお芝居の企画と上演をお知らせします。
この秋お届けする作品は、『ピノッキオ』(8月31日~9月16日)と、『フランドン農学校の豚~注文の多いオマケ付き~』(9月20日~10月4日)の2つです。

『ピノッキオ』は、いたずら大好きで意志をもって話す人形ピノッキオが、さまざまな苦難を乗り越えて人間の少年になるまでのお話。イタリアの作家カルロ・コッローディの言わずと知れた児童文学の名作『ピノッキオの冒険』が原作です。
今回『ピノッキオ』の脚本・演出を手掛けたのは、テレーサ・ルドヴィコ氏。彼女の作品は、シンプルな舞台と生の音楽、幻想的なヴィジュアル、ドラマティックなストーリー展開で、観る者の想像力をかきたてます。世界各国で称賛を浴びた『美女と野獣』は、イタリア国内で「子どもと青少年向けの演劇ベストワン(lo stregagatto賞)」を受賞しました。


『ピノッキオ』(写真 © 梁丞佑)

『フランドン農学校の豚~注文の多いオマケ付き』は、人の言葉がわかる豚の話を通して「命を食べる」ことを描く、宮沢賢治の童話『フランドン農学校の豚』と、みなさんご存知『注文の多い料理店』を元に、ストーリーテラーとして評判の高い劇作家佃典彦氏が書き下ろした作品です。演出は、経験豊かな演出家として注目を浴びる西沢栄治によるもの。シリアスな内容の中にも、ユーモアあり、怖さあり、涙あり、五感を総動員できる魅力的な舞台は、子どもにも大人にも受け止められています。


『フランドン農学校の豚~注文の多いオマケ付き』
(写真 © 梁丞佑)

中学生以下の方は全員無料で観劇できますので、お子様とご一緒にぜひお出かけください!

<インフォメーション>

日:『ピノッキオ』8月31日(土)~ 9月16日(月・祝)
『フランドン農学校の豚』9月20日(金)~ 10月4日(金)
詳しくは、オフィシャルウェブサイトをご覧ください。

会  場:座・高円寺1(杉並区立杉並芸術会館)
チケット:全席自由(税込)
中学生以下は無料です(事前に、座・高円寺チケットボックスにご予約ください)
大人(18歳以上)3,000円
ユース(16歳以上)2,000円
*2作品がご覧いただける、おしばいの森割引券(大人4,000円/ユース3,000円)もぜひご利用ください

チケット取扱い:座・高円寺チケットボックス TEL 03-3223-7300 https://za-koenji.jp/
チケットぴあ TEL 0570-02-9999 https://pia.jp/t/ (Pコード:495-892)
主  催:座・高円寺
協  賛:東邦ホールディングス株式会社 劇場へいこう!サポーターズ
助  成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
後  援:イタリア文化会館、杉並区、杉並区教育委員会
企画・製作:NPO法人劇場創造ネットワーク/座・高円寺
お問合わせ:座・高円寺 TEL 03-3223-7500

 

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バルバラ・ストロッツィ生誕400年記念コンサート&プレ講演会

Buongiorno a tutti!

今年2019年は、17世紀ヴェネツィアで活躍した女性作曲家、バルバラ・ストロッツィ(Barbara Strozzi, 1619-1677)の生誕400年に当たります。高名な詩人・台本作家であったジュリオ・ストロッツィの養女として育ったバルバラは、ヴェネツィアの文化人に囲まれ、生涯に全7巻にのぼる120曲以上の声楽作品を精力的に出版しました。その一方、私生活では貴族の愛人を持つ4人の子供のシングルマザーとして奮闘し、高利貸しの商才も発揮した異色の存在でもありました。彼女の生誕400年を記念して、その人生と作品を振り返るコンサートと講演会が東京で行われます。


コンサートは9月2日(月)豊洲シビックセンターホールにて。イタリア・バロック音楽の研究と演奏を融合させた「ディスコルシ・ムジカーリ」のメンバー10名の競演。大規模なマドリガーレとカンタータを軸に、解説を挟みながら、同時代の個性的な器楽作品をちりばめた、かつてないプログラムをどうぞお聴き逃しなく。

コンサートに先立つ8月29日(木)には、表参道の東京ウィメンズプラザにて、プレ講演会が開かれます。講師は、国立音楽大学名誉教授の小林緑氏とディスコルシ・ムジカーリ主宰の佐々木なおみ氏で、音楽史で語られてこなかった女性作曲家の存在、近年の研究に基づくストロッツィの生涯と作品について講演します。

400年の時空を超えて、現代の東京に蘇るバルバラ・ストロッツィの人生と音楽。彼女の迷いのないしたたかな生き様、静かな情熱たぎる音楽、それらが私たちに語りかけて来るものとは。

出演

ディスコルシ・ムジカーリ

ソプラノ 阿部早希子

カウンターテナー 村松稔之

テノール 福島康晴

バス 目黒知史

バロック・ヴァイオリン 池田梨枝子・吉田爽子

バロック・チェロ 懸田貴嗣

テオルボ 佐藤亜紀子

チェンバロ 松岡友子

お話 佐々木なおみ

 

<インフォメーション>

バルバラ・ストロッツィ生誕400年記念コンサート

日:9月2日(月)
会 場:豊洲シビックセンターホール
時 間:19:00開演(18:30開場)
チケット:4,500円(全席自由)
チケット取扱い:東京古典楽器センター Tel. 03-3952-5515 Mail: info@guitarra.co.jp
e-プラス チケットぴあ[Pコード149-995]
お問い合せ:ムジカキアラ Tel. 03-6431-8186 Mail: info@musicachiara.com
主 催:ムジカキアラ
助 成:公益財団法人 野村財団
後 援:イタリア文化会館 日本イタリア古楽協会 女性と音楽研究フォーラム

プレ講演会

開催日:8月29日(木)
会 場:東京ウィメンズプラザ 第1会議室
時 間:18:30開演(20:45頃終了予定)
料 金:1,500円
講演者:小林緑(国立音楽大学名誉教授)
佐々木なおみ(ディスコルシ・ムジカーリ主宰)
*予約不要 直接会場にお越しください
*当日受付にてコンサートチケットのご提示または同時ご購入の場合500円引となります

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Filed under: お知らせ,イタリアイベント情報 — イタリア文化会館東京 13:03

映画『ドッグマン』

Buongiorno a tutti!

2018年カンヌ国際映画祭 主演男優賞受賞、パルム・ドッグ賞、2019年 ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞<作品賞><監督賞>ほか最多9部門を受賞した、イタリアが生んだ鬼才マッテオ・ガローネ監督の最新作『ドッグマン』が8月23日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか、全国公開されます!


©2018 Archimede srl Le Pacte sas

2008年の第61回カンヌ国際映画祭で審査員賞特別グランプリを受賞した『ゴモラ』(2008) をはじめ、『リアリティ』(2012) 、『五日物語~3つの王国と3人の女~』(2015) など、社会に潜む闇を浮かび上がらせ、問題作を次々と世に放ち続けるガローネ監督が最新作で挑んだのは、1980年代に実際にイタリアで起こった殺人事件にインスパイアされた衝撃的な不条理ドラマ。主演を務めたマルチェロ・フォンテは、圧倒的な暴力に支配され抗えない主人公の姿を鬼気迫る演技で披露し、昨年の第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を獲得しました。またイタリア版アカデミー賞とも称されるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞では、作品賞、監督賞をはじめ最多となる9部門を受賞。その他世界各国の映画祭で数々の受賞を果たした注目作がついに日本で公開となります。

<STORY>
イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬をこよなく愛する温厚で小心者のマルチェロは、質素ながらも「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営し、気のおけない仲間との食事やサッカーを楽しむ日々を送っている。だが一方で、その穏やかな生活をおびやかす暴力的な友人シモーネに利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。ある日、シモーネから持ち掛けられた、儲け話を断り切れず片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、元の平穏だった自分 の日常を取り戻すためにある行動に出るが――。

監督:マッテオ・ガローネ (『 ゴモラ 』) 出演: マルチェロ・フォンテ、エドアルド・ペッシェ、アリダ・バルダリ・カラブリア、アダモ・ディオニージ
原題:DOGMAN |2018年|イタリア|イタリア語|カラー|シネマスコープ|5.1ch|1 時間43分|PG12|字幕翻訳:石井美智子
配給:キノフィルムズ/木下グループ 宣伝プロデュース ブレイントラスト dogman-movie.jp ©2018 Archimede srl Le Pacte sas

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Filed under: イタリアイベント情報 — イタリア文化会館東京 15:00

フェリ、ボッレ フレンズ ~レジェンドたちの奇跡の夏~ Ferri, Bolle Friends バレエ界の伝説──アレッサンドラ・フェリとロベルト・ボッレ +豪華ゲスト9人で贈るバレエ・ガラ!

Buongiorno a tutti!

今日はバレエ界の伝説──アレッサンドラ・フェリとロベルト・ボッレ +豪華ゲスト9人で贈るバレエ・ガラのご案内です。

ジュリエット、マノン、椿姫などのヒロイン像を演じてめくるめくオーラを放ち、一世を風靡する人気を誇りながら44歳で引退。その後、50歳でバレエ・ダンサーとして奇跡の復活を遂げた至高の女優バレリーナ、アレッサンドラ・フェリ 。
古代ギリシャ・ローマの彫像のように輝くばかりの完璧な容姿と端正な技術を備え、数々のバレリーナから相手役に望まれて世界的に活躍。その若々しい美をいまも驚くほど保ちつつ演技を成熟させて、イタリアでは国民的スターと言われるほどの人気を誇るロベルト・ボッレ 。
二人の華麗なイタリアン・スターに共通するのは、じつは、生来の才能に恵まれてなお、バレエに一途に身を捧げるという不器用な流儀かもしれませ ん。 2018年の〈世界バレエフェスティバル〉でも強い存在感を示してバレエ・ファンを瞠目させた、彼ら“レジェンド”を中心に、豪華ゲスト9人を加えた〈フェリ、ボッレ&フレンズ〉がついに東京で実現します!

Aプロのハイライトは、フェリとボッレが共演する「マルグリットとアルマン」 全編 フレデリック・アシュトン振付)。英国ロイヤル・バレエ団のマーゴ・フォンテイン以来、大プリマだけが踊ることを許される作品です。 Bプロでは、巨匠ジョン・ノイマイヤーがイタリアの有名女優を題材に、フェリを起用して創作、彼女の復帰作の一つとなった『ドゥーゼ』より、「フラトレス」を上演。 この公演のために ノイマイヤー自身が来日して監督、指導に当たり、彼が選んだハンブルク・バレエ団のダンサーたちがフェリと共演します。
そしてフェリ、ボッレとの共演でなじみあるマルセロ・ゴメス、英国ロイヤル・バレエ団のメリッサ・ハミルトン、 東京バレエ団の上野水香に加えて、バレエ・ファンから厚い信頼を寄せられるハンブルク・バレエ団の 実力派シルヴィア・アッツォーニとアレクサンドル・リアブコのペアも参加。真のアーティストだけが与えられる、至福のバレエの時を、あなたに贈ります 。

◆アレッサンドラ・フェリとロベルト・ボッレからのメッセージ
東京で踊ることができて、心から嬉しく思います。私が踊る2つのバレエは、今このときの私にとって大変特別な作品です。ロベルト・ボッレと「マルグリットとアルマン」を踊ることは夢のひとつで、それが叶います。「フラトレス」は、私がこれまで踊った中でもっとも精神的なバレエであり、素晴らしい経験です。             アレッサンドラ・フェリ

私が芸術監督として2000年に始めた〈ロベルト・ボッレ&フレンズ〉は、これまでイタリア国内中および世界各地で上演を行ってきたガラ公演です。 このガラを、アレッサンドラ・フェリと他の友人たちの参加を得た特別なものとして、ついに日本で開催できることを心から嬉しく思います。 アレッサンドラと踊ることは光栄であり大きな喜びです。日本のバレエ・ファンの皆様にも感動していただけることを願っています。 彼女と世界中でひっぱりだこのダンサー仲間たちとともに、夢のひと時を創造し、バレエ・ファンの皆様と共有したいと思います。 愛をこめて。                ロベルト・ボッレ


Photo by Andrej Uspenski

Photo by Shoko-Matsuhashi

【開催概要】
〈フェリ、ボッレ フレンズ ~レジェンドたちの奇跡の夏 〉
日程・プログラム
・Aプロ「マルグリットとアルマン」 ほか
2019年7 月31 日(水) 19:00 、8月1日(木)19:00、 8月3日(土)13:00
・Bプロ「フラトレス」 ほか
2019年8月3日(日) 18:00、 8月4日(日)15:00
※演奏は特別録音による音源を使用します。
会 場:文京シビックホール大ホール(都営地下鉄「春日」/東京メトロ「後楽園」下車)
入場料(税込み) S=\18,000 A=\16,000 B=\14,000 C=\11,000 D=\8,000
チケットご購入の前に必ずお読みください。
※未就学児童のご入場はお断りいたします。※出演者と演目は 2019 年 3 月 18 日現在の予定です。ダンサーの怪我や都合により変更になる可能性がございますので、あらかじめご了承ください。出演者・演目変更によるチケットの払い戻し、日にち変更等はお受けできません。最終的な出演者とプログラムは公演当日に会場で発表します。
主 催:NBS公益財団法人日本舞台芸術振興会
後 援:文京シビックホール(公益財団法人文京アカデミー)
公式HP: https://www.nbs.or.jp/stages/2019/ferri-bolle/index.html

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Filed under: イタリアイベント情報 — イタリア文化会館東京 16:13

イタリア・アモーレ・ミオ!2019

在日イタリア商工会議所(ICCJ)が、2016年日伊国交150周年を記念してスタートした日本最大級のイタリアンフェスティバル「イタリア・アモーレ・ミオ!」。


今年はイタリアNABAのファッションプロジェクト「FamilyDress」がついに日本初上陸!手作りニットドレス31体が連なっている圧巻の作品を自由に試着することができます。「FamilyDress」のエグゼクティブプロデューサーであるニコレッタ・モロッツイのトークショーやロミオとジュリエットの舞台でおなじみのヴェローナや様々な魅力あふれるヴェネト州の観光プロモーションも開催します。


また、様々な美食の国イタリアの味などもお楽しみいただける他、会場では、夏らしくイタリアンビアガーデンを展開。輸入イタリアビールをご堪能下さい。また、希少価値の高い様々な種類のイタリアのサラミなどもお楽しみいただけます。

そして特別ゲストとして、イタリアからは、人気料理研究家のベネデッタ・パローディや次世代のインフルエンサーとして圧倒的な人気を誇るソフィア・ビスカルディ、人気シンガー・キアラ・ガリアッツオ、鬼才のアーティスト・エミリアーノ・ぺぺ、人気スポーツキャスターのファビオ・カレッサなどが来日予定。また、今年のイタリア・アモーレ・ミオ!2019のPR大使に就任した人気タレント・俳優・司会者の峰竜太、イタリアを代表する伊達男パンツェッタ・ジローラモ、国際的に活躍するイタリア・日本ハーフのクールビューティ・国木田彩良も出演します。

アリタリア-イタリア航空のイタリアへの旅が当たるイタリア・アオーレ・ミオ!特別大抽選会も行います。その他にも本場イタリアの華やかなエンターテイメントが目白押しです。みなさん、今年の七夕は、イタリアのトリコローレカラーに華やかに染まる赤坂サカスにお越しください!

イベント名:「Italia, amore mio!」(イタリア・アモーレ・ミオ!)
日  時:2019年7月6日(土)・ 7(日) 10:00 – 20:00
会  場:TBSテレビ/赤坂サカス(+TBSギャラリー、赤坂BizTower) 〒107-8006 東京都港区赤坂5丁目3番6号
入  場:無料(有料のコンテンツあり)
主  催:在日イタリア商工会議所
特別協力:イタリア政府観光局(ENIT)
後  援:駐日イタリア大使館、外務省、港区、ヴェローナ市
協賛スポンサー: マセラティジャパン株式会社、FCAジャパン株式会社、アリタリア-イタリア航空、日本フェレロ株式会社、株式会社MSCクルーズジャパン、ヴェネト州、アサヒビール株式会社、テクノジムジャパン株式会社、ルックスオティカジャパン株式会社、モンテ物産株式会社、カンパリジャパン株式会社、株式会社ヴェルサーチェ ジャパン他

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Filed under: イタリアイベント情報 — イタリア文化会館東京 15:00
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