映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』

Buongiorno a tutti!!
 
昨年の難民映画祭でも上映され、本年度アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされている映画『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』が、いよいよ2/11よりBunkamuraル・シネマ ほかにて公開されます!
 
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©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
 
<ストーリー>
地中海に浮かぶ小さな島に暮らす12歳の少年サムエレは、友達と手作りのパチンコで遊ぶのが大好きなどこにでもいる普通の子ども。だが彼が暮らすその島は他とは違う。彼の島、ランペドゥーサ島は、この数十年間アフリカや中東から船でやってくる移民や難民にとってのヨーロッパの玄関口だ。平和と、自由で幸せな暮らしを求め、命がけで海を渡る人々。しかしその過程で多くの人が命を落とす。日々この人道危機を目の当たりにしてきた島の日常に、カメラは静かに寄り添う。
 
 
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©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
 
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©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
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前作『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』で2013年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞したジャンフランコ・ロージ監督が、次にカメラを向けたのはひとつの島。難民危機の最前線、ランペドゥーサ島です。ある国際映画祭で上映する短編を撮影するために島に入ったロージ監督は、ニュースでは描かれない複雑な世界を目の当たりにし、たった数分の映画に収めることは不可能だと悟ります。
 
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©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
そして、島に暮らすたったひとりの医師から聞いた難民救援の現状や、少年サムエレとの出会いをきっかけに、『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』の製作を決意しました。島へ移り住み、ランペドゥーサの人々と時を共有しながらゆっくりカメラを回し、島の“真の姿”を描き出しました。自然の中で無邪気に遊ぶ少年サムエレの笑顔、過酷な海の旅を経て島にやって来た難民の涙。小さな島の中には死があり、そして、生がある。美しく詩情溢れる映像と共に描かれるそれぞれのストーリーがドラマチックに心を揺さぶる、静かな衝撃作です。
 
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©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
本作は、2016年度のベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を獲得、本年度アカデミー賞®長編ドキュメンタリー賞にもノミネートされました。本作のプロモーションで来日中にアカデミー賞®ノミネートの知らせを受けた監督は、「地図には見えない小さなランペドゥーサ島から、ベルリン、64か国での上映を経て、ハリウッドへ。『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』は、わたしにとって、すばらしい旅となりました。その旅の終点である日本で、このような嬉しいニュースを皆さんと共有できて、とても嬉しいです。ぜひ、日本でも多くの方に観ていただきたい。」とコメントを残しています。
 
世界中の映画祭を席巻中の本作、ぜひ映画館でご鑑賞ください。
 
ジャンフランコ・ロージ監督
©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
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©21Unoproductions_Stemalentertainement_LesFilmsdIci_ArteFranceCinéma
 
 
『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』
 
2017年2月11日(土)より、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー!
 
〔2016年/イタリア=フランス/114分〕
・監督:ジャンフランコ・ロージ 
・原題:FUOCOAMMARE
・後援:イタリア大使館、イタリア文化会館 
・協力:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所
・配給:ビターズ・エンド 
・公式HP:http://www.bitters.co.jp/umi/
・公式Facebook:https://www.fb.com/umiwamoeteiru/
・公式Twitter:@umiwamoeteiru
 
 
 
 
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Filed under: イタリアイベント情報 — admin@iictokyo.com 11:25  Comments (0)

映画『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』

Buongiorno a tutti!!
 
本日は、Bunkamura ル・シネマ他で上映中のドキュメンタリー映画『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』のご紹介です。
 
ミラノ・スカラ座は他に類を見ないほど、音楽史に残る数々の偉人たちと切り離しがたく結びついています。
この劇場を伝説へと押し上げた人物とは、ジュゼッペ・ヴェルディ、ジャコモ・プッチーニ、アルトゥーロ・トスカニーニ、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ……。近年ではクラウディオ・アバド、リッカルド・ムーティがそれを引き継ぎ、劇場内には今も神聖な空気が漂っています。
 
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© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015  
 
カラス_ヴィスコンティ
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
映画の中で詳しく語ってくれるのは、共に指揮者でスカラ座の音楽監督であるダニエル・バレンボイムとリッカルド・シャイー、オペラ歌手のプラシド・ドミンゴとミレッラ・フレーニ、バレエダンサーのカルラ・フラッチとロベルト・ボッレ。
 
バレンボイム
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
ドミンゴ
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
ロベルト・ボッレ
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
ミラノ・スカラ座は1778年に落成し、そこからイタリアのグランドオペラの伝統が始まりました。ベルベットのカーテンドレープや木製の舞台、オーケストラの椅子にしみ込んだ様々な感情は今もそこにあり、毎夜、照明が落とされ観客が静まり返り、公演が始まると姿を現します。
 
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© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
カウフマン
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
俳優サンドロ・ロンバルディのナレーションに付き添われたカメラが、私たちを場内のコリドーへといざない、238年の歴史に浸らせてくれます。これは観客にとって最高の贈り物であり、数々の発見の連続を目の当たりにする機会でもあります。
 
製作陣のルカ・ルチーニとシルヴィア・コルベッタは次のように述べています。
 
「スカラ座の本質を語らなければ、240年近い歴史を持つミラノ・スカラ座の秘密は見えてきません。それは“感情の工場”であるということ。情熱や犠牲、才能や献身が1つになる独特の場所がスカラ座なのです。私たちは事実関係をきっちり年代順に並べるという堅苦しいことはやめ、照明や音楽、映像、静寂の急流を下るように描くことを選びました。」
 
本作のもう1つの見どころは、『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『グランドフィナーレ』の撮影監督ルカ・ビガッツィによる美しい映像(撮影・編集は4Kで行われている)の世界です。また劇中、国立科学技術博物館とレジナ・マルゲリータ発電所も登場し、技師のジュゼッペ・コロンボが初めてスカラ座の照明を電気に切り替えるシーンで、再現映像の背景になっています。
 
ヌレエフ
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
パヴァロッティ
© Rai Com – Skira Classica – ARTE France – Camera Lucida Productions 2015
 
 
スカラ座の音楽監督ダニエル・バレンボイムに「この劇場は生きている」と言わしめる、スカラ座のすべてを描く本アート・ドキュメンタリーはオペラ初心者にとっても格好の歌劇&歌劇場ガイダンスであり、同時に誠実なる創造の記録となるでしょう。
 
舞台芸術の神殿「ミラノ・スカラ座」の世界、ぜひご覧ください!
 
 
『ミラノ・スカラ座 魅惑の神殿』
 
12月23日(金・祝)、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー!
 
〔2015年/イタリア/102分/カラー〕
・監督:ルカ・ルチーニ 『ただひとりの父親』  
・撮影監督:ルカ・ビガッツィ 『グレート・ビューティー/追憶のローマ』
・出演:ダニエル・バレンボイム、リッカルド・ムーティ、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロティ、マリア・カラス、ルキノ・ヴィスコンティ、ヘルベルト・フォン・カラヤン、ロベルト・ボッレ、アレッサンドラ・フェリ、クラウディオ・アバド、ルドルフ・ヌレエフ、アルトゥーロ・トスカニーニ
・原題:Teatro alla scala – Il tempio delle meraviglie
・英題:Teatro alla Scala: The Temple of Wonders
・提供:テレビ東京、コムストック・グループ  
・配給:コムストック・グループ  
・配給協力:東京テアトル  
・宣伝:ポイント・セット
・公式HP:http://milanscala.com/
 
 
 
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Filed under: イタリアイベント情報 — admin@iictokyo.com 17:29  Comments (0)

【Il Girasole】2017年冬学期課外活動のお知らせ

Ciao a tutti!!
Come state?
 
寒い日が続いておりますが、お元気でお過ごしでしょうか。
 
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Vi scriviamo per presentarvi la prima attività extracurricolare di questo trimestre invernale: un interessantissimo laboratorio di pittura a tema sull’inverno, che apre il ciclo di attività artistiche “I mille volti dell’arte, per imparare divertendosi”.
Si tratta di un progetto che noi de Il Girasole e, soprattutto, la nostra nuova amica Sarah Nascetti, esperta di didattica dell’arte a bambini e ragazzi, abbiamo ideato per i nostri giovani studenti.
 
子どものためのイタリア語クラス「Il Girasole」、2017年冬学期も1月14日土曜日に始まり、いよいよ冬学期の課外活動もスタートします!
 
冬学期の課外活動1つ目は、”I mille volti dell’arte, per imparare divertendosi”のアートラボシリーズとして開始される、冬の景色を描く絵画ラボです。
子どもへの芸術教育の専門家であり、ボローニャ県内の小中学校で芸術を通して子どもの郷土愛を育むプロジェクトを担当された、サラ・ナシェッティ先生を迎えて、Il Girasoleの課外活動として行われます。
 
Il primo appuntamento è per domenica 29 gennaio, presso l’aula multimediale G. Puccini, al piano B1 dell’Istituto Italiano di Cultura di Tokyo.
 
初回は、1月29日日曜日、イタリア文化会館地下一階視聴覚室プッチーニに於いて。ご年齢別に2つのセッションをご用意しています。
 
In base all’età dei partecipanti, le due sessioni del laboratorio sono:
 
1) L’INVERNO È SERVITO 冬がやってきた
La pittura racconta la vita in inverno tramite i paesaggi del XIX secolo fino alla pittura naïf.
19世紀から素朴派(パントル・ナイーフ)までの冬の風景画をもとに、冬の生活を描こう。
Età dei partecipanti/対象年齢: 3-7 anni / 3-7歳
Orario/時間: 10:30 – 12:00
 
2) PAESAGGI D’INVERNO: MACCHIE E LUCI DELL’INVERNO 冬の風景画:冬の点と光
Paesaggi del XIX secolo per scoprire i toni dell’inverno e colorarlo come i grandi pittori dell’epoca.
19世紀の風景画から冬のトーンを見つけ、この世紀の偉大な画家の手法を学び、描いてみよう。
Età dei partecipanti/対象年齢: 8-11 anni / 8–11 歳
Orario/時間: 12:10 – 13:40
 
La quota di partecipazione è di 1.500 yen e il numero massimo di partecipanti per ogni sessione è di 20 iscritti.
L’iniziativa è interamente in lingua italiana ed è aperta anche ai non iscritti ai corsi de Il Girasole.
 
参加費は1,500円で、各セッションの定員は20名です。
両セッションとも全てイタリア語で行われ、Il Girasoleの受講生でないお子様もご参加いただけます。
 
Per partecipare, rispondete a corsi.iictokyo@esteri.it entro giovedì 26 gennaio specificando la sessione del laboratorio e il numero di partecipanti.
 
ご参加希望の方は、1月26日木曜日までにcorsi.iictokyo@esteri.itにお申込みください。
たくさんのご参加をお待ちしております。
 
Vi aspettiamo numerosi!
 
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イタリア文化会館
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Filed under: お知らせ — admin@iictokyo.com 18:33  Comments (0)
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