個展 アンナ・マディア『メランコリア』

Buongiorno a tutti!

ロンドンのNational Portrait Gallery – British Portrait Awardファイナリスト、 第54回ヴェネチア・ビエンナーレでは«Lo Stato dell’Arte»への出展アーティストの一人として選ばれるなど、国際的な評価も高いトリノ出身のアーティスト、アンナ・マディアが渋谷ヒカリエにて日本初の個展『メランコリア』を開催します。

Anna Madia
The Young King
2019 oil on linen

マディアにとってのメランコリア(メランコリー)は、現実の世界に背を向け、自らの内的心情を表現したロマン主義の美学的側面と感受性に深く関係しています。

肖像画家であるマディアが描くメランコリアは、過去でも未来でもない、時が止まった夢と現実の狭間に漂う世界。肖像画に描かれた顔を隠した人物は、薄暗い異次元の世界にとらえられているような印象を与えます。

本展に向けて制作された小さな肖像画を中心に、ノスタルジックな一連のオブジェ、虚構の舞台にたたずむ子供達を描いたシリーズを3つのセクションに分けて展示します。

西洋美術史における巨匠やロマン主義のメランコリーにオマージュを捧げた作品も多く、美術史に興味のある方にも楽しんでいただけるでしょう。この機会に是非ご覧ください。

Anna Madia 詳細 : www.crossartparis.com/artist/anna-madia/

<インフォメーション>
『MELANCHOLIA』
会期:2019年10月2日(火)~13日(日) *10月2日(火)・5日(土)・6日(日)はアーティストが在廊します。
時間:11:00~20:00  *最終日は19:30まで
会場:渋谷ヒカリエ 8階 8/CUBE 1,2,3(〒150-8510 東京都渋谷区渋谷 2-21-1)
www.hikarie8.com/cube/
主催:CROSSART / CROSSART PROJECT
協賛:Champagne Chassenay d’Arce

オープニングレセプション
日時:10月2日(火)17:30~20:00

展示を記念して、イタリアの美術評論家 ベラ・アゴスティ寄稿によるカタログを販売します。詳しくは、info@crossartparis.comまでお問い合わせ下さい。

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青木純先生がマサニエッロ賞を受賞!

Buongiorno a tutti!

当館にてカンツォーネ・ナポレターナ講座を担当されている青木純先生が、第14回「マサニエッロ賞――ナポリの主役たち」を受賞されました。おめでとうございます!


マサニエッロ賞のロゴ

マサニエッロ賞は、イタリア国内外において、方言、詩、歌曲など、ナポリの芸術文化の発展に功績のあった文化人に対して贈られる褒賞です。本賞における日本人の受賞は初めての快挙です。授賞式は9月28日(土)、ナポリ・サンナザーロ劇場にて行われます。

 


青木純先生
(ナポリ,  Palazzo Venezia “casina pompeiana”でのコンサート)

――以下本人コメント—―

“この9月にナポリの「マサニエッロ賞」を日本人としては初めて頂ける事になりましたが、そんな賞があることはつい最近まで知りませんでした。
5月のある日、ナポリの親しいアーティスト仲間から突然「君がノミネートされた!」と連絡があったので、それは何だ?と訊いたら、ナポリの芸術文化の発展に貢献した人がもらえる価値ある賞だ!」との事。僕は毎年カンツォーネの生まれた町ナポリでコンサートを開催していますが、これを聴いて感激してくれた現地の人達の推薦で今回受賞できました。
また歌手としてだけではなく、長年ナポリのカンツォーネを日本で教えてきた事も大きく評価されたのです。特にイタリア文化会館ではカンツォーネのクラスを3クラスも持ち、日本でまだ良く知られていない、隠れた、美しく楽しく、センティメンタルなナポリのカンツォーネを数多く教え、まるでナポリの人々のように受講生たちが楽しく大きな声で歌っていることも大きな受賞理由となりました。
これからもイタリア文化会館を拠点に、皆さんに美しいカンツォーネをたくさんお教えし、一緒に歌い続けて行きたいと思っています。”

青木 純

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映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』オリジナル版、50年の時を経て日本初公開!

Buongiorno a tutti!

今から50年前の1969年、約25分カットされた短縮版が公開されて以来、日本で上映される機会がなかった巨匠セルジオ・レオーネの超大作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(初公開時邦題『ウエスタン』)のオリジナル版が、9月27日(金)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほかにて全国順次公開されることが決定!

 

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』(1968)は、全世界にイタリア製西部劇=マカロニ・ウエスタン ブームを巻き起こしたレオーネが、アクションの面白さを極め尽くしたそれまでの作品とは大きく方向性を変え、自らの作家性を前面に打ち出した野心作です。そして天才エンニオ・モリコーネ(『アンタッチャブル』『ニュー・シネマ・パラダイス』)作曲・指揮による名曲の数々が、この一大叙事詩を感動的に彩ります。

1969年の初公開時、欧州各国では高い評価と共に大ヒットし、その記録は今もなおフランス興行史上トップテン内に留まるほど。一方アメリカではレオーネの意図はまったく理解されず、オリジナル版から20分短縮され、批評、興行ともに惨敗。日本では米公開版をさらにカットした2時間21分版が公開され、アメリカ同様批評家から無視されました。しかし70年代以降、海外でその評価は年々高まり、現在では世界の名監督たちがこぞって讃えるようになりました。

初公開から50年、そしてレオーネ生誕90年、没後30年に当たる今年2019年、以前よりレオーネ作品への愛と敬意を公言していたクエンティン・タランティーノ監督が本作のタイトルを引用した最新作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を公開。それに伴い、2時間45分のオリジナル版が遂に日本初公開されます。

<STORY
大陸横断鉄道敷設によって新たな文明の波が押し寄せていた西部開拓期。ニューオーリンズから西部に嫁いできた元・高級娼婦のジル(クラウディア・カルディナーレ)は、何者かに家族全員を殺され、広大な荒地の相続人となった。
莫大な価値を秘めたその土地の利権をめぐり、ジルは、鉄道会社に雇われた殺し屋、家族殺しの容疑者である強盗団のボス、ハーモニカを奏でる正体不明のガンマンらの熾烈な争いに巻き込まれていく―。

 

<インフォメーション>
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト』
主演:クラウディア・カルディナーレ、ヘンリー・フォンダ、ジェイソン・ロバーズ、チャールズ・ブロンソン
監督・原案・脚本:セルジオ・レオーネ
原案:ダリオ・アルジェント、ベルナルド・ベルトルッチ
脚本:セルジオ・ドナーティ
撮影監督:トニーノ・デッリ・コッリ
美術・衣装:カルロ・シーミ
音楽作曲・指揮:エンニオ・モリコーネ
【1968年|伊・米合作|カラー|スコープサイズ|5.1ch|DCP|上映時間:2時間45分|初公開時邦題:『ウエスタン』|伊語原題:C’ERA UNA VOLTA IL WEST (かつて、西部があった)|ラフラン=サンマルコ制作|パラマウント・ピクチャーズ提供】
配給:アーク・フィルムズ、boid、インターフィルム
公式HP:onceinthewest2019.com
©1968 BY PARAMOUNT PICTURES CORPORATION. ALL RIGHTS RESERVED.

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第41回ぴあフィルムフェスティバル

Buongiorno a tutti!

「ぴあフィルムフェスティバル」は、“映画の新しい才能の発見と育成”をテーマとして、当時まだ観る機会の少なかった自主制作映画の面白さを広く伝えるため、1977年にスタートした映画祭です。

メインプログラムは、第1回より続く世界でも珍しい自主制作映画のコンペティション「PFFアワード」。入選者の中からは、後にプロの映画監督として活躍する人たちが120名を越え、若く新しい才能が集う場所として、広く認知されるようになりました。今年は、オリジナルなアイデアを映画に昇華した18作品が揃います。

コンペティション部門と同時に、招待作品部門では国内外の多彩な映画が招待上映されます。今回はその中から2つのイタリア映画をご紹介します。

9月15日(日)に上映されるのは、『山猫』(1963)や『ベニスに死す』(1971)、『家族の肖像』(1974)で知られるルキーノ・ヴィスコンティ監督のデビュー作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1942)。反ファシズムと愛の力強さを描く作品で、イタリア映画のネオレアリズモの先駆けともいわれています。唯一無二の映画作家ヴィスコンティの、デビュー作にして完璧な官能サスペンスをとくとご覧あれ。

  『郵便配達は二度ベルを鳴らす』
(c)1943 I.C.I. Industrie Cinematografiche Italiane.
c 1987 Marzi Vincenzo;
c 2004 MARZI Srl. All rights reserved.
International Sales VIGGO S.r.l.

9月19日(木)に上映されるのは、セルジオ・レオーネ監督と並ぶ、マカロニ・ウエスタンの草分け的存在のセルジオ・コルブッチ監督が手掛けた『殺しが静かにやって来る』(1968)。雪深い山間の銀世界と、悪役クラウス・キンスキーの存在感に圧倒される作品です。エンニオ・モリコーネによるテーマ曲もお聞き逃しなく。

『殺しが静かにやって来る』
(c)Adelphia / Les Films Corona / Beta Film 1968


<インフォメーション>

イベント名:第41回ぴあフィルムフェスティバル
会   場:国立映画アーカイブ 東京都中央区京橋3-7-6
会   期:2019年9月7日(土)~21日(土) ※月曜休館
詳細は、https://pff.jp/をご覧下さい。
主   催:一般社団法人PFF、独立行政法人国立美術館 国立映画アーカイブ、公益財団法人川喜多記念映画文化財団、公益財団法人ユニジャパン
お問い合わせ:一般社団法人PFF  TEL:03-5774-5296(平日11:00~18:00 *年末年始を除く)

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第26回いたばし国際絵本翻訳大賞 作品募集!

Buongiorno a tutti!

絵本のまち板橋では、外国の文化に触れ国際理解を育むために絵本の翻訳作品を募集します。
課題絵本は英語とイタリア語の絵本で、今年のイタリア語部門の課題絵本は以下の通りです。あなたの言葉で、海外絵本の魅力を表現してみませんか。

イタリア語部門

Uno come Antonio
By Susanna Mattiangeli and Mariachiara Di Giorgio
© 2018 Editrice Il Castoro Srl.

書名:Uno come Antonio
作:Susanna Mattiangeli
絵:Mariachiara Di Giorgio

アントニオは見た目よりずっとすごい男の子。ひとりでいるときは、ただの男の子だけれど、お父さんやお母さんといるときは息子になり、おばあちゃんといれば孫になる。おばさんといるとかわいい坊やになり…。ボローニャ国際絵本原画展にも入選した注目のイラストレーターの絵も美しい絵本。

※課題絵本は、いたばしボローニャ子ども絵本館および板橋区立各図書館でご覧になれます。

参加申込受付期間
令和元年10月31日(木)まで <先着順・定員あり>
※受付期間内であっても、定員に達し次第受付終了となります

作品応募締切日
令和元年11月30日(土)<当日消印有効>

▷定員
イタリア語部門 300人

26回いたばし国際絵本翻訳大賞」翻訳作品募集
ウェブサイト

参加申込・応募・問合せ先
「いたばし国際絵本翻訳大賞」事務局
〒112-0012東京都文京区大塚3-1-1
電話:03-5940-5610
【土・日・祝日を除く10時から18時まで(12時~13時を除く)】
メール:itabashi-honyaku@trc-sp.jp

主催:板橋区、板橋区教育委員会
後援:イタリア文化会館、(一社)日本書籍出版協会、(一社)日本国際児童図書評議会、日本児童図書出版協会、(公社)日本図書館協会、(公社)全国学校図書館協議会

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映画『帰ってきたムッソリーニ』

Buongiorno a tutti!

イタリア映画祭2019にて特別上映され、全席完売した『帰ってきたムッソリーニ』がこの度、いよいよ9月20日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて公開となります。

 

イタリア映画界屈指のヒットメーカーであるルカ・ミニエーロ監督は、「この作品の問いは極めてシンプルで、ムッソリーニが現代のイタリアで再び権力を握ったらどうなるのか?だ」と語ります。原作はドイツで200万部以上を売り上げたベストセラー小説「帰ってきたヒトラー」(ティムール・ヴェルメシュ著)。同名タイトル映画の大ヒットも記憶に新しいですが、原作小説からミニエーロ監督が着想を得て、舞台をドイツから今のイタリアに置きかえ映画化が実現しました。

 

<STORY>
独裁者ムッソリーニが現代ローマに生き返った!?売れない映像作家カナレッティが、復活したムッソリーニを偶然カメラに収めたことから、一発逆転をかけたドキュメンタリー映画の制作を思い立つ。2人でイタリア全土を旅しながらの撮影旅行。ムッソリーニをそっくりさんだと思った若者が気軽にスマホを向けると戸惑いながらも撮影に応じ、またムッソリーニが市民の中に飛び込んで、不満はないか?と質問を投げかけると移民問題や政府に期待していない生の声があふれ出てくる。その様子が動画サイトで投稿されると、再生回数はどんどん増えネットで大きく拡散されていく。ついにはテレビ番組「ムッソリーニ・ショー」に出演をするまでに。そのカリスマ的な演説が人々の心をつかみ、高視聴率を叩き出すと、テレビ局の制作者たちは大喜び。こうして、かつての統帥(ドゥーチェ)は絶大な人気を集め、再び国を征服する野望を抱くが…。はたして、ムッソリーニが現代で権力を握ったらどうなるのか?

<インフォメーション>

『帰ってきたムッソリーニ』
9月20日(金)より
新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他公開
監督:ルカ・ミニエーロ
出演:マッシモ・ポポリツィオ、フランク・マターノ、ステファニア・ロッカ
2018/イタリア/カラー/イタリア語/96分
原題:SONO TORNATO 英題:I’m Back
後援:イタリア大使館、イタリア文化会館
映倫:G
配給:ファインフィルムズ
© 2017 INDIANA PRODUCTION S.P.A., 3 MARYS ENTERTAINMENT S.R.L.
公式HP www.finefilms.co.jp/imback

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開催中「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」

Buongiorno a tutti!

今日は三菱一号館美術館にて現在開催中の「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」のお知らせです。会期は10月6日(日)までです。みなさんお見逃しなく!

作者不詳《マリアノ・フォルチュニ》制作年不詳 フォルチュニ美術館
© Fondazione Musei Civici di Venezia – Museo Fortuny

軽くてしなやかな「デルフォス」(繊細なプリーツを施した絹のドレス)で一躍20世紀初頭の服飾界の寵児となったマリアノ・フォルチュニ(1871-1949)。今回三菱一号館美術館が、ヴェネツィアにあるフォルチュニ美術館の全面協力を得て、彼の業績の数々を紹介する日本初の大回顧展を開催しています。

フォルチュニは、その天性の才知と多面性から、しばしば近代のレオナルド・ダヴィンチとも称されてきました。グラナダで生まれ、ローマとパリで育ち、ヴェネツィアで制作して成功をおさめた彼の生い立ちから多彩な創作活動まで、近年世界的に注目されている総合芸術家・デザイナーの全貌に迫る展覧会です。

魔術師や錬金術師とも呼ばれ、変幻自在の発明家であったフォルチュニ。当時の技術と古代の英知を結び合わせ、芸術と科学の見事な調和を生み出す才能において、彼の右に出る者はいませんでした。彼が考案した舞台装置(クーポラ)とさまざまな照明技術装置からなる複雑なシステムは、当時の演劇界に大きな変革をもたらし、のちに妻となるアンリエット・ニグランと制作した「デルフォス」は、ドレスの概念そのものに革命を起こしました。

マリアノ・フォルチュニ《オペラジャケット》1920年代
絹ゴーズにステンシル・プリント、トンボ玉
《デルフォス》1920年代 絹サテン・トンボ玉 神戸ファッション美術館

今回の展示は、フォルチュニ芸術の真骨頂である絹地のドレスやコートなどの服飾作品を軸に、絵画、版画、写真、舞台関連作品、彼が蒐集した日本の染め型紙を含むデザイン関連資料等を総合的に展覧しています。フォルチュニ美術館の所蔵作品は全て日本初公開です。

<インフォメーション>
展覧会名:「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン展」
会  期:2019年7月6日(土)~10月6日(日)
会  場:三菱一号館美術館 東京都千代田区丸の内2-6-2
開館時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで。祝日を除く金曜、第2水曜、会期最終週平日は21時まで)
休 館 日:月曜休館(但し、祝日・振替休日の場合、9/30は開館)
入 館 料:当日券 一般1,700円、高校・大学生1,000円、小・中学生500円
*割引など詳細についてはウェブサイトをご覧ください

主  催:三菱一号館美術館、毎日新聞社、フォルチュニ美術館、ヴェネツィア市立博物館群財団
後  援:イタリア大使館
協  賛:大日本印刷
協  力:アリタリア-イタリア航空
問合わせ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:mimt.jp/fortuny
美術館サイト:mimt.jp/

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