ブルーノ・ムナーリ ― 役に立たない機械をつくった男

Buongiorno a tutti!
今日は11月17日から世田谷美術館で開催の展覧会「ブルーノ・ムナーリ ― 役に立たない機械をつくった男」展のお知らせです!

ブルーノ・ムナーリ 《わかったよ。みんな、買うよ ジャンニ・ロダーリ
『クリスマスツリーの惑星』のための挿絵の習作》 制作年不詳(1962年)
パルマ大学CSAC

ブルーノ・ムナーリ(1907-1998)は、20 世紀イタリアを代表する美術家、デザイナーです。その活動の幅は、絵画、彫刻から、グラフィック・デザイン、インダストリアル・デザイン、絵本、著述と、とても広く、さらに70 歳を過ぎる頃からは、子どものための造形教育に積極的に取り組んでいきました。
ムナーリの出発点は、イタリア未来派です。1930 年代初頭、ムナーリは未来派の一員として活動するなかで、〈役に立たない機械〉を発表します。この作品は、動きを美術に取り入れたという点で画期的なものでしたが、その軽やかすぎる作品の佇まいのために、あまり理解されませんでした。第2 次世界大戦以降は、具体芸術運動やアルテ・プログランマータといった、同時代の美術の動向と密接に関わり、若い世代の美術家たちとも交流を持ちます。
また、戦前より広告や雑誌の仕事を手掛けていたムナーリは、戦後になると絵本やインダストリアル・デザインの作品も多く発表するようになり、イタリアで優れたデザインに与えられるコンパッソ・ドーロ賞をたびたび受賞してもいます。

ブルーノ・ムナーリ 《無題》
1930年 カーサペルラルテ=パオロ・ミノーリ財団

日本でも1950 年代以降、折に触れて紹介されており、またムナーリが来日する機会も何度かありました。1985 年には、東京のこどもの城で大規模な回顧展が開催され、その際には、ムナーリ自身による子どものためのワークショップも行われています。
いずれの作品や活動にも、ムナーリの一貫した美術やデザインに対する考え方が現われているといえるでしょう。それは、誰もが楽しみながら美術やデザインに触れ、そして自分でも創作できるようにするというものです。

ブルーノ・ムナーリ 《木々》
1993年 バッコリ・コレクション

展覧会構成と出品作品
本展覧会は、プロローグとエピローグを含む9 つのパートで構成されています。7 つのパートは、ブルーノ・ムナーリが1985 年に東京のこどもの城で行った子どものためのワークショップにヒントを得て、テーマを設定しました。こどもの城での展覧会の出品作品に、イタリア国内の複数のコレクションから拝借した約160 点を加えた300余点による、日本初となるブルーノ・ムナーリの本格的な回顧展です。

プロローグ:未来派の頃
Prologo: Il periodo futurista

絵はあらゆる箇所が生きている
Il quadro vive in ogni punto

子どもはすべての感覚で世界を認識している
I bambini stanno conoscendo il mondo con tutti i sensi

どんな素材にもファンタジアへのヒントがつまっている
Ogni materiale dà suggerimenti alla fantasia

考古学のアイデアを美術の領域に取り入れる
Trasportiamo il ricostruzione nel campo dell’arte

みんなの美術にたどりつきたかったら
Se si vuole arrivare a un’arte di tutti

作品は無限の変化の一つとして出現する
Ogni oggetto si presentava come una parte di un infinito modulato

どれほど多くの人が月を見て人間の顔を連想するか
Pensate quanta gente vede una faccia nella luna

エピローグ:アートとあそぼう
Epilogo: Giocare con l’arte

ブルーノ・ムナーリ 《陰と陽》
1953年 ジャックリーン・ヴォドツ・エ・ブルーノ・ダネーゼ財団
Photo: Roberto Marossi. Courtesy Fondazione Jacqueline Vodoz e Bruno Danese.

会 期:2018年11月17日(土)~2019年1月27日(日)

開館時間:10:00~18:00(入場は17:30まで)
休館日:毎週月曜日、12月29日(土)―2019年1月3日(木)
※ただし2018年12月24日(月・振替休日)、2019年1月14日(月・祝)は開館、翌2018年12月25日(火)、2019年1月15日(火)は休館。
会 場:世田谷美術館 1階展示室
主 催:世田谷美術館(公益財団法人せたがや文化財団)、読売新聞社、美術館連絡協議会
後 援:イタリア大使館、イタリア文化会館、世田谷区、世田谷区教育委員会
協 賛:ライオン、大日本印刷、損保ジャパン日本興亜、日本テレビ放送網
協 力:アリタリア‐イタリア航空、日本通運
特別協力:特定非営利活動法人市民の芸術活動推進委員会
出品協力:パルマ大学CSAC

画像クレジット いずれも © Bruno Munari. All rights reserved to Maurizio Corraini srl. Courtesy by Alberto Munari

世田谷美術館HP: www.setagayaartmuseum.or.jp/

 

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