授業体験レポート⑫ 「イタリア刺繍 プントアンティーコ」

クラス名: アートラボ 「イタリア刺繍 プントアンティーコ」

 

2013年夏学期:水・木・金・日曜日

講師名:いがらし郁子

コースコード:PA1,2,3,4,5,6

 

 

プントアンティーコの歴史は、エジプトやアラブ文化のシンメトリーなモザイク模様にさかのぼります。

 

AC800年頃にはすでにシチリア島で行われていましたが、やがてキリスト教の布教とともにイタリア全土に広がり、イタリア各地でその地域のオリジナルなステッチを加えながら楽しまれるようになりました。そして、ルネッサンスの頃にはフィレンツェでとても盛んになりました。当時のフィレンツェは諸外国との交易も盛んで、たくさんのイタリアの工芸品が外国に持ち帰られて、このプントアンティーコのステッチはフランスやイギリスのさまざまな針仕事に大きな影響を与えました。今のヨーロッパ刺繍の大きな基礎になるステッチです。

 

イタリアの家庭ではおばあさんやお母さんの手作りのテーブルセンターやナプキン、子供のよだれかけなどに美しい刺繍を加えたものを代々大切にして使用しています。

現代の日本人は、使い捨ての文化の中で大きな経済発展を遂げており、別の意味で潔くもありますが、大切な家族と一緒に過ごすイベントの中に、家に代々伝わる装飾をくわえてみてはいかがでしょうか。

 

イタリアのノンナ(おばあさん)やマンマになったつもりで、小さな部分をみつけて、プントアンティーコのステッチをぜひ加えてみて下さい。

布を織った縦糸と横糸の本数を数えながら進むステッチ(区限ざし):イタリア語ではfili contati(フィリコンターティ)と言いますが、日常の雑多な苦労からも解放されてとても心穏やかになります。

 

まずは布と糸を手にとって、ひと針をさしてみましょう。

Cominciamo!

 

いがらし郁子

 

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Filed under: 授業体験レポート! — admin@iictokyo.com 14:44  Comments (0)
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